質問『調査官、裁判官を訴えられますか？』と弁護士の回答

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• 瀧井総合法律事務所

  

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  2020/09/28

  はじめまして。
  
  「訴えられますか？」との質問が、調査官や裁判官の行為を理由として慰謝料の請求ができるのかという質問であると捉えて回答致します。
  
  調査官による調査報告書の不備や、裁判官の事実認定の誤りについては、抽象的には国家賠償請求の対象にはなり得るとは思います。
  しかし、「事実無根」ということを立証する必要や、調査官及び裁判官が調査報告書や審判等において、国家賠償請求の対象となり得るほどの落ち度があったかどうかについては、相当に高いハードルがあります。
  そもそも、裁判所の判断については、不服申立ての手続きが認められており、原審判断における事実認定等の誤りは、上級審において覆すことが可能という制度となっており、この制度は、原審判断に誤りがあり得ることが当然の前提となっています。
  したがって、調査官や裁判官の判断等を理由として国家賠償請求が認められるのは、相当限定的と思われます。
  現在がどのような手続段階であるのかは分かりませんが、もし、裁判官の判断に不服があり、それを覆すだけの証拠があるのでしたら、不服申立ての手続を取る方が良いと思います。
  もし、不服申立ての期間を経過していないようでしたら、一度、弁護士にご相談に行かれた方が良いと思います。