不倫相手が妊娠した!妻が不倫相手の子供を妊娠した!離婚すべきか夫の悩み解決

不貞行為
不倫相手が妊娠した!妻が不倫相手の子供を妊娠した!離婚すべきか夫の悩み解決

あなた(妻がいる男性)が不倫をしていて、その不倫相手の女性があなたの子供を妊娠してしまったら、あなたはどうしたら良いのでしょうか。

また、あなたの妻が不倫をしていて、その不倫相手の子供を宿してしまったら、あなたはどうしたら良いのでしょうか。いずれの場合も、最も重要なことは落ち着くことです。

怒ることも落胆することもせず、淡々と正直に「すべきこと」をすれば、あなたの「損害」を小さくすることができます。少なくとも損害の拡大を防ぐことができます。

落ち着くことができたら、素早く「すべきこと」に着手しましょう。「小さな命」と「母体」のことを最優先に考えて検討・行動していきます。「自分の身」を最優先にしてしまうと大きなトラブルに発展してしまうでしょう。

そして「すべきことをする」には法律的な知識が必要です。

できれば妊娠がわかった時点ですぐに弁護士に相談することが望ましいのですが、それができないときは、ここで紹介する内容を参考にして動いてください。

目次
  1. 不倫の妊娠で考えられる2パターン
    1. 夫が不倫相手を妊娠させる
    2. 妻が不倫相手の子供を妊娠する
  2. 夫が不倫相手を妊娠させたときの対処方法
    1. 本当に妊娠しているのか不倫相手の女性に確認する
    2. 「期限内」に子供を産むのか産まないのかを決める
    3. 中絶することになった際に発生する費用
    4. 出産すると決めたときに検討すること
  3. 夫が取る選択肢は4つ
    1. 不倫相手に子供を中絶してもらい関係を断つ
    2. 不倫相手は子供を産んで妻と離婚して不倫相手と結婚する
    3. 不倫相手は子供を産むが妻とは離婚せず、子供を認知する
    4. 不倫相手は子供を産むが妻とは離婚せず、子供を認知しない
  4. 不倫相手の妊娠で考えられる法律的費用問題
    1. 認知とはどういう権利が発生するか
    2. 妻から離婚を求められ、慰謝料や財産分与が発生する
    3. 離婚をしなくても妻は夫と不倫相手に慰謝料を請求できる
  5. 妻が不倫相手の子供を妊娠した場合の対処法
    1. 離婚したくない場合
    2. 離婚したい場合
    3. 托卵されないように
  6. まとめ

不倫の妊娠で考えられる2パターン

「不倫妊娠」には、夫が不倫相手の女性を妊娠させる場合と、夫の妻が不倫相手の子を妊娠してしまう場合の2パターンあります。

夫が不倫相手を妊娠させる

あなた(夫)が不倫をしていて、その不倫相手の女性があなたの子を妊娠してしまうと、あなたは「2つの不利」を抱えることになります

1つ目は、自分の妻に対して不利になります。

不倫は、法律上は不貞または貞操義務違反といい、民法第752条に反する行為です。法律の世界では、法を犯した人は不利な立場に置かれます。

2つ目は、不倫相手に対して不利になります。

妊娠した不倫相手が、「結婚は望まない、認知も要らない、養育費も要らない、ただ子供がほしいだけ」という状況でない限り、不倫関係における望まない妊娠は、男性が不利になります。

問題解決に向けた行動は、この2つの不利を抱えながら着手していくことになります。

妻が不倫相手の子供を妊娠する

あなたの妻が不倫をしていて、その不倫相手の男性の子供を妊娠してしまった場合、あなたには不利は生じませんが「すべきこと」は多数発生します。

すべきことの内容は、「離婚するかどうか」「子供を産むのか」などによって変わってきます

夫が不倫相手を妊娠させたときの対処方法

あなた(妻がいる男性)が、不倫相手の女性から「妊娠した」と聞かせたらまずは落ち着きましょう。驚くことは避けられないにしても、驚きは最小限にとどめてください。

怒ったり相手を責めたりすることは禁物です。「僕はきちんと避妊した」 「本当に僕の子供なのか」 「中絶すべきだ」 こうした言葉はあなたの立場を不利にするだけですので厳禁です。

あなたが不倫相手の妊娠を歓迎できない場合でも、「最もよい方法を考えよう」とだけいってください

というのも、不倫相手の妊娠が判明した後にあなたが「取るべき行動」と「検討すべきこと」は、大体以下の5項目に集約されるからです。

  • 本当に妊娠しているのか不倫相手の女性に確認する
  • 妊娠が確定したら不倫相手としっかり相談する
  • 「期限内」に子供を産むのか産まないのかを決める
  • 中絶することになった際に発生する費用
  • 出産すると決めたときに検討すること

この5項目に冷静に誠意を持って取りかかりましょう。1つずつ詳しく説明します。

本当に妊娠しているのか不倫相手の女性に確認する

あなたはまず、「事実かどうか」を確認しなければなりません。不倫相手から「妊娠した」と告げられたら、どうして妊娠したといえるのか確認してください。

生理が遅れているからか、妊娠検査キットを使ったのか、産婦人科で確認したのか、といったことを確認します。

このとき「疑っているわけではなく、確実に妊娠しているという事実を確認しなければ何もできない」といったことを、決して感情的にならず、優しく伝えてください

そして、不倫相手が生理の遅れや妊娠検査キットによって「妊娠している」と判断しているのであれば、2人で産婦人科に行くことを提案してください。

女性の妊娠の有無を男性が確実に確認する方法は、産婦人科に一緒に行くことしかありません。

不倫相手の女性が、あなたに離婚を迫りたくて「妊娠した」と嘘をつく可能性があるからです。女性が「妊娠している」内容の診断書を偽装するかもしれません。

もちろん「君が嘘をつくかもしれないから、僕も産婦人科についていく」といってはいけません。しかし、妊娠が確定しなければ次の行動は取れませんので、この確認行為は確実に実施してください。

妊娠が確定したら不倫相手としっかり相談する 妊娠を確認できたら、不倫相手と今後の行動について相談しましょう。この相談は飲食店の個室などを使ってじっくりと行ったほうが良いでしょう。

周囲に人がいるとお互いに正直な意見をいえないので、静かな場所を選んでください。お酒の席は禁物です。

そして時間は、たっぷり2時間は確保しましょう。「時間がないから早く決めてしまおう」とならないようにしてください。

相談のときは、あなたの態度に十分注意してください。相手の女性をいたわったり、避妊に失敗してしまったことを詫びたりしたほうが良いでしょう。

そして相手の女性の意向を十分聞いてください。女性が「出産する、結婚したい」と主張し、それがあなたの意向と真逆であっても、この段階で否定しないようにしてください。

ただ嘘はつかないでください。あなたが出産も離婚も、不倫相手との再婚も望んでいない場合は、その場をつくろうために嘘で「出産して良い、結婚しよう」といってはいけません。

「もう少しよく考えてみよう」といって、とにかく相手の気持ちの確認に注力してください。あなたがこの相談のときにしてはいけないことを挙げておきます。

  • 相手を責める
  • 中絶ありきで話を進める
  • 嘘で安堵(あんど)させる

あなたがネガティブな感情を抱いたりネガティブな言動を取ると、相手に伝染してしまいます。そうすると不倫相手は興奮してしまいます。

不倫相手を激高させてしまうと、あなたの会社に乗り込まれたり、あなたの妻に報告されたりします。

不倫相手と相談する前に弁護士に相談することがベストです。弁護士に相談するメリットは後で詳しく紹介します。

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「期限内」に子供を産むのか産まないのかを決める

あなた(不倫相手を妊娠させた夫)が中絶を希望する場合、不倫相手を怒らせたり急かしたりしてはいけませんが、ゆっくり進めることもできません。

なぜなら、中絶にはタイムリミット(期限)があるからです

人工妊娠中絶(中絶手術)は、妊娠22週目までに行う必要があります。法律上、23週目以降に中絶することはできません。

ちなみに妊娠0週0日目は、最終の生理の開始日です。つまり妊娠0週目は、妊娠を目指している状態であり、受精卵は存在していません。

また、中絶の手術方法は、妊娠11週までと12週以降で異なり、12週以降の手術のほうが体への負担が大きくなってしまいます。 これらのことをまとめるとこうなります。

  • 中絶を決断したら早い方がよい
  • 妊娠11週目までの手術は「比較的」体への負担が小さい
  • 妊娠12週目以降の手術は体への負担が大きい
  • 中絶ができるのは妊娠22週目まで
  • 妊娠23週目以降は中絶を選択できない(出産を避けられない)

声を荒げて中絶を指示することはしてはならない行動ですが、それでも「不倫妊娠中絶」は時間とのせめぎあいになることを忘れないでください。

中絶することになった際に発生する費用

不倫相手があなたの子を宿し、中絶することになったら、あなたには手術費用や慰謝料などの金銭的な負担が生じます。

妊娠中絶手術は公的医療保険が適用されず、全額本人負担となります。その費用は病院によって異なりますが、妊娠12週目までは十数万~20万円ほどです。

13週目から22週目までの手術には30万~50万円ほどかかります。手術内容が異なったり入院が必要になるため高くなるのです。

過去の判例では、中絶の手術費用は男女で折半すべきと判断されていますが、実際は男性が全額支払うことをおすすめします

「妊娠させた」という言葉があるとおり、望まない妊娠では男性の責任が大きいと考えるのが一般的です。

また仮に妊娠の責任が男女折半だったとしても、中絶による体への負担は女性が一手に受けるので、男性はせめて金銭的な負担を負うべきでしょう。

またそうすることで、中絶後の処置をスムーズに進めることができるかもしれません。

中絶させたとき、あなたは不倫相手に慰謝料を支払わなければなりません。その額は「大体100万円くらい」と覚えておいてください。

「大体」というのは、あなたの年収や地位が高い場合、100万円を超える可能性があるからです。また状況によっては数十万円で収まることもあります。

そのほか、妊娠や中絶などによって不倫相手が仕事を休むことになった場合は、休業による損害を補償する必要があります

休業損害の補償も、ルールとしては男女折半です。つまり女性の給料の日給換算が1万円で5日休んだら、男性は2万5千円を負担する義務があります。

ただここも男性が全額(このケースなら5万円)負担したほうが良いでしょう。

出産すると決めたときに検討すること

不倫相手が「出産する」と決めた場合、2人で次のことを検討してみたほうが良いでしょう。

  • 妻と離婚して不倫相手と再婚することは可能か
  • 離婚・再婚する場合の日程は
  • 離婚・再婚しない場合、不倫相手はシングルマザーになるが、経済的、精神的にやっていけるのか
  • あなたに経済的な援助が可能か
  • シングルマザーになった場合の、子供への影響
  • 不倫相手の仕事はどうするのか
  • あなたの妻は、不倫相手とあなたの双方に慰謝料を請求できる
  • 世間体や社内での評価
  • 双方の親がどう思うか

まずは、あなたが妻と離婚して不倫相手と再婚するのかどうかを考えましょう。離婚・再婚する場合は、日程を検討してみましょう。

もし離婚・再婚をせず子供を出産する場合は、不倫相手はシングルマザーになります。そうなると「お金のこと」が重要になります。あなたが経済的な支援を継続できるかを検討しましょう。

そしてシングルマザーになったときに経済状況や精神状態、仕事、子供への影響も考えたほうが良いでしょう。

また「不倫相手に子供を産ませた」ことと「不倫相手の子供を産んだこと」の世間体や親への影響も話し合ったほうが良いでしょう。

日本は不倫に厳しい社会なので、勤務先にこのことが発覚すると不利な立場に置かれるかもしれません

夫が取る選択肢は4つ

夫が取る選択肢は4つ

不倫相手の妊娠が判明したとき、あなた(妻のいる男性)に与えられた選択肢は次の4つになります。

  • 不倫相手に子供を中絶してもらい関係を断つ
  • 不倫相手は子供を産んで妻と離婚して不倫相手と結婚する
  • 不倫相手は子供を産むが妻とは離婚せず、子供を認知する
  • 不倫相手は子供を産むが妻とは離婚せず、子供を認知しない

あなたは、自分の地位や役職、年収、妻や家族への愛情、不倫相手への愛情などを考慮して1つを選ぶことになります

不倫相手に子供を中絶してもらい関係を断つ

あなたの損害を最も小さくできるのは、不倫相手に中絶してもらい、不倫関係を断つことです。不倫妊娠が家族や会社に発覚したとしても、これが一番穏便な選択肢です。

また、もし不倫相手が誠実に対応してくれれば、妻や家族や会社に発覚することなく、あなたは「無傷」で不倫を終わらせることができます。

そのためには、まずはあなたから先に不倫相手に誠意を示しましょう

そしてあなたは無傷でも、不倫相手は中絶という行為によって体と心に傷がつくので、その埋め合わせを金銭で行ったほうが良いでしょう

不倫相手は子供を産んで妻と離婚して不倫相手と結婚する

もし妻への愛情がなくなっていて、不倫相手に本当の愛を感じていたら、不倫相手に出産してもらい、妻と離婚をして不倫相手と再婚する、という選択肢があります。

この場合、新たな人生を始めることになるので、ライフプランを大きく書き直す必要があります。2人で新生活を考えれば、絆はより強まるでしょう。

ただこの選択肢は、大きなコストを支払うことになります

あなたは過失のない妻に不貞を働いたことになるので、あなたから妻に慰謝料を支払う必要があります。慰謝料の額は「100万円」以上は覚悟しておく必要があります。

さらに、あなたも再婚相手(不倫相手)も、社会的な信用を著しく落とすでしょう。あなたは会社での出世を棒に振ることになりかねません。

再婚についてですが、あなたにも不倫相手にも配偶者がいるW不倫の場合、女性には100日の再婚禁止期間があるので注意してください。

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不倫相手は子供を産むが妻とは離婚せず、子供を認知する

あなたの収入に余裕があれば、不倫相手に出産させてその子供を認知し、なおかつ妻と離婚しない方法を選択することもできます。

ただ「認知」はとても重い行為です。あなたにはその子を扶養する義務が生まれ、その子はあなたの法定相続人になります

認知の記録は戸籍に残ります

婚姻関係にない男女の間に生まれた子供を非嫡出子といいますが、認知をすると「父親がいる」という認定がなされるためです。認知や嫡出については後段で詳しく解説します。

不倫相手は子供を産むが妻とは離婚せず、子供を認知しない

不倫相手が子供を産み、あなたは妻と離婚せず、なおかつ、あなたがその子を認知しない、という選択肢は現実的ではありません。

なぜなら認知を受けない子供は不利益が大きいので母親(不倫相手)は認知を強く求めるからです

最終的には母親から「強制認知」という訴訟を起こされる可能性があります。

そこでDNA鑑定など、父親である証拠が出されれば認知請求が認められます。そうなれば、あなたに扶養義務などが発生します。

裁判になるので、当然「大事」になり、あなたへのダメージも大きくなります。したがって自分の子供に間違いない場合は、早めに認知したほうが得策といえます。

不倫相手の妊娠で考えられる法律的費用問題

不倫相手の妊娠で考えられる法律的費用問題

不倫相手があなたの子供を妊娠してしまった場合、あなたは法律的にいくら支払わなければならなくなるでしょうか。中絶費用や慰謝料以外の「法律的な費用」を紹介します。

認知とはどういう権利が発生するか

不倫相手が出産した場合、大抵の男性はその子の父親であることを認知し、扶養義務を負うことになります

扶養義務は民法第877条で規定されていて、扶養義務を履行するには養育費というお金がかかります

認知した不倫相手の子供(非嫡出子)と、妻との間の子(嫡出子、実子)は、父親の財産を相続する権利では同等です。

つまり、認知することであなたの法定相続人が増えることになり、あなたの相続財産のうち妻や実子に渡る分が減ることになります。これも不倫妊娠出産のコストと考えておきましょう。

あなたが不倫相手の子供を認知すると、あなたの戸籍と子供の戸籍に、その事実が記載されます。もしあなたがすべてを秘密裏に進めることができても、妻や実子があなたの戸籍を調べたら隠しようがありません。

ではあなたが認知をせず、それを不服とした不倫相手が強制認知を裁判所に求めたらどうなるでしょうか。

まず認知調停が開かれ、それでまとまらなければ訴訟に移行します。そのなかで不倫相手は、あなたと子供のDNA鑑定を要求するはずです。

DNA鑑定で「父子」と認定されたら認知したと同じ効果が発生します

では、あなたがDNA鑑定を拒否したらどうなるでしょうか。その場合、裁判所はDNA鑑定をせず認知請求を認めるでしょう。そういった判例が存在します。

つまり裁判所は「DNA鑑定拒否による認知逃れ」をさせないわけです。

妻から離婚を求められ、慰謝料や財産分与が発生する

不倫相手を妊娠させたことが発覚し、妻から離婚を求められたら、次のような費用や争いが発生します。

  • 婚姻費用
  • 慰謝料
  • 財産分与
  • 年金分割
  • 親権争い
  • 養育費

婚姻費用

婚姻費用とは妻への生活費のことです。不倫妊娠が発覚すると、夫婦関係が成立せず別居状態になることが珍しくありません。

それまで夫が妻の分の生活費も負担していたら、別居中であっても継続して生活費(婚姻費用)を支払わなければなりません。

慰謝料

慰謝料は、妻を精神的に苦しめてしまったことに対する損害賠償金です。妊娠がない不倫でも、夫婦間の慰謝料の額は50万~300万円と幅がありますが、不倫妊娠になると通常より増額される傾向があります。

財産分与

財産分与とは、離婚に際して夫婦間の財産を夫婦でわける行為です。

夫婦で住んでいる住宅や一家の預金通帳は、夫名義になっていることが多いと思いますが、これらが夫婦の財産である場合、離婚時に財産分与しなければなりません。

もし、住宅にローンが残っていて、住宅を売却してもローンを完済できないオーバーローン状態の場合は注意が必要です。このような場合は弁護士などの専門家に相談すると良いでしょう。

年金分割

年金分割とは、離婚をしたときに婚姻期間中の厚生年金記録を当事者間で分割する制度で、合意分割制度ともいいます。

結婚する前の年金記録はや基礎年金部分は年金分割されないので、2人の年金額が完全に同額になることはほとんどありません。

夫婦の間に子供(実子、嫡出子)がいて、夫婦ともに親権を主張すると親権争いが生じます。親権争いは不倫をしていたほうが不利になることもあります。

そして親権が元妻に渡っても、元夫には養育費を支払う義務が生じます。

離婚をしなくても妻は夫と不倫相手に慰謝料を請求できる

夫が不倫した場合、その妻は夫と夫の不倫相手の両名に対し慰謝料を請求することができます。この場合の慰謝料は、不倫による損害賠償金になるので、妻は夫と離婚しなくても両名に請求できます

妻が不倫相手の子供を妊娠した場合の対処法

妻が不倫相手の子供を妊娠した場合の対処法

それでは次に、あなたの妻が不倫のすえに子を身ごもってしまったとき、あなたはどのような行動を取ることができるのか考えていきましょう。

選択肢は多数用意されているので、まずは「離婚したいのか、したくないのか」を決めることになります

離婚したくない場合

あなたが「妻と離婚したくない」と考え、妻もそれに同意した場合について考えていきましょう。

お腹の子供をどうするのか

離婚しないことを決めたら、すぐに中絶するのか出産するのか決めなければなりません。あなた(夫)が中絶してほしいと考えたら、妻を説得する必要があります。

そのとき、妊娠11週までに手術をすれば母体への負担が小さいこと、さらに中絶を選択できるのは妊娠22週目までであることを妻に伝えましょう

中絶をするのであれば、1日でも早いほうが母体への負担が小さくなります

もちろん、あなたに「血のつながらない子供」を養育する気持ちや覚悟があるのであれば、出産を選択することもできます。

ただ、すでに子供がいる場合は、家のなかに「血がつながる子供」と「血のつながらない子供」が存在することを検討する必要があるでしょう。

不倫相手との別離を約束させる

婚姻を継続するには、妻がその不倫相手と別れなければなりません。このとき、妻から口頭で「別れる」といわれても信用できないなら、書面にすることをおすすめします。

妻と不倫相手の双方に「私、○○(妻の名前、または不倫相手の名前)は、□□(不倫相手の名前、または妻の名前)と別れ、二度と会いません」といった簡単な内容の書面を提出させても心理的な効果は期待できます。

できれば弁護士を依頼し、示談書を作成したほうが良いでしょう。示談書には、不倫関係があったこと、二度と会わないこと、不倫を再開したときのペナルティの内容を記載します。

不倫相手から慰謝料を取る場合は、ここに慰謝料の額と、一度慰謝料を受け取ったら追加で慰謝料を追求しないことを記載します。そして示談書には妻と不倫相手の2人が署名します。

ペナルティには、別途発生する慰謝料の額や、離婚をして子供の親権を夫が獲得することなどを設定することができます。

不倫相手に慰謝料を請求する

あなたに経済的な余裕があっても、妻の不倫相手にはきちんと慰謝料を請求したほうが良いでしょう。不倫相手が慰謝料を支払うことで、不倫相手と妻の双方が「終わった」と意識することができます。

また夫としても「慰謝料を獲得した」ことで多少なりとも納得感が得られます。不倫妊娠が生じた後も夫婦の関係を継続する場合、なるべく早く過去のことを忘れたほうが良いです。

しかし、夫が決着内容に納得できないとなかなか忘れることはできません。夫は「慰謝料を受け取ったのでもう恨まない」と、自分を説得することができます

離婚したい場合

あなたが不倫妊娠をした妻と離婚したい場合、比較的スムーズに離婚できるでしょう。夫にとって、妊娠をともなわない不倫より不倫妊娠のほうが損害が大きいので、離婚が認められやすいのです。

不倫相手の男性と妻への慰謝料の請求

あなたが「離婚して人生を再スタートさせたい」と考えるのであれば、妻と不倫相手の双方に慰謝料を請求したほうが良いでしょう。

あなたが高額年収を得ている場合、妻に対して「離婚して家を出ていってくれるだけでかまわない」と考えるかもしれませんが、それでは「けじめ」がつきません。

不倫妊娠離婚は泥沼化することが多いのですが、慰謝料の支払いをもって「きれいさっぱり終了する」ことができます。

慰謝料の額は数十万円から数百万円まで幅があります。不倫相手の地位が高かったり裕福だったりすれば慰謝料の額は大きくなります。

妻と不倫相手との子供は法的には誰の子?

離婚する場合であっても、妻のお腹のなかの子の父親は「とりあえず」あなた(夫)と推定されます

民法第772条で、婚姻中または離婚後300日以内に生まれた子供は、婚姻中の夫婦間にできた子供(嫡出子)と推定する、というルールになっているからです。

嫡出子になると、あなたの戸籍に、妻の不倫相手の子供の名前が記載されてしまいます

これを回避するには家庭裁判所の嫡出否認の調停を求める必要があります。この申立ては、あなたがその子供の出生を知ったときから1年以内に起こさなければなりません

妻との間に子供がいる場合、親権を獲得する方法

あなたと不倫妊娠した妻との間に子供(実子、嫡出子)がいる場合、あなたはその子の親権を確保したいと考えるでしょう。その場合、まずは妻に対し親権を放棄するよう要請することになります。

このとき妻が口頭で「親権を放棄する」といっても、それを信じずに書面を作成したほうが良いでしょう。

書面がないと、妻が不倫妊娠騒動後に「やっぱり親権は放棄できない」と考えを変えた場合、親権を放棄した証拠が残らないからです。

書面づくりは弁護士に協力してもらい、法的拘束力があるものにしておくことを強くおすすめします。

妻が親権放棄に同意しない場合、家庭裁判所での調停に移行します。

家庭裁判所は、単純に「不倫妻の元に子供を置いておくわけにはいかない」とは考えません。

もちろん妻の不倫妊娠はマイナスポイントにはなりますが、法律的には、不倫という違法行為と親権を確保することは別の行為だからです。

家庭裁判所での調停では、夫と妻が子供とどのように接していたかが争点になります。

妻は「不倫はしたが子育てには影響は出ていない」といった主張をするので、あなたはそれに対抗する準備をしなければなりません。

子育てに参加してきたことや、将来の高等教育によい影響を与えることができるといったことを主張することになるでしょう。

親権の獲得を確実にするには弁護士の協力が欠かせないでしょう。

親権を争っているときに、妻と子供が同居し、あなたが別居している場合、決して子供を連れ出すような行為はしないでください。そのような行為は親権争いを不利にするだけです。

何より子供が動揺し、大きなストレスを抱えることになってしまいます。 不倫妊娠の問題を解決するには「冷静さ」が不可欠です。

托卵されないように

「托卵(たくらん)」とは、カッコウという鳥が自分の卵を別の鳥の巣のなかに潜り込ませる行動のことです。カッコウは卵の世話を別の鳥にさせるのです。卵を托すので、托卵といいます。

「托卵女子」という言葉があります。これは、妻が、不倫相手の子供と知りながら、夫との間にできた子であると偽り、その子を夫の嫡出子にする行為のことです。

先ほど、あなた(不倫妊娠出産をした妻の夫)が嫡出否認の訴えを起こせるのは、あなたが子供の出生を知ってから1年以内に限られる、と解説しました。

つまりあなたが、子供の出生を知ってから1年を超えてしまうと、あなたが後からその子が自分の子供でないと知っても、嫡出子であることを否認できないのです

托卵女子と呼ばれる女性は、意図的にこうした行為を行います。

例えば、夫の地位や年収が高く、不倫相手に経済力がない場合、不倫相手の子供を妊娠した托卵女子は「夫の子供として育てたい」と考えるのです。

この行為に夫が対抗することは簡単ではありません。性交をした日と出産日の計算が合わなかったり、妻に「不倫の影」を感じたりした場合、赤ちゃんのDNA検査を早急に実施する必要があります。

DNA検査は簡単で、キットを購入し、綿棒で赤ちゃんの口のなかの頬の内側をなぞり、それを検査会社に送るだけです。2週間ほどで「親子関係あり」または「親子関係なし」がわかります。

まとめ

「不倫妊娠」は、法律問題が複雑に絡み合います。また数十万円から百万円以上の大金が必要になることもあります。そして「小さな命」や感情のもつれなど、深刻な問題も発生します。

そこで、夫である自分の不倫でも、妻の不倫でも、とにかく「不倫妊娠」が発覚したらすぐに弁護士に相談することをおすすめします。

不倫妊娠騒動のなかで自分の希望を最短でかなえるには、または、自分の損害を最小限に抑えるには、「正しい法律の知識」「適切な準備」「適切な行動」が必要です。

弁護士はそのすべてをあなたに授けてくれるでしょう。

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