離婚弁護士への相談内容ランキング!最も多いのは慰謝料の相談
「離婚したいけれど、弁護士にこんなこと相談して良いのかな」「こんなことを相談して場違いじゃないかしら」そんなことを考えていませんか?
ほかの人が弁護士にはどのような離婚問題を相談しているのか知っておくと、相談しやすいですよね。離婚問題を相談するなら、相談内容に合った弁護士に相談することも大切です。
この記事では、離婚問題で悩んだときに弁護士にどのような内容を相談できるか、相談内容を多い順にランキング形式で紹介し、弁護士に離婚問題を相談したらどのようなメリット・デメリットがあるのか、また離婚問題を相談する際の弁護士の選び方を紹介します。
- 目次
離婚弁護士への相談内容ランキング!最も多いのは?
弁護士への離婚問題に関する相談は以下の順に多くなっています。
- 慰謝料請求の問題
- 養育費や親権にまつわる問題
- 離婚したい・離婚したくない
- 財産分与の問題
- 年金分割の問題
- 公正証書の問題
※離婚弁護士相談リンク調べ
このように、弁護士が相談に応じてくれる内容は非常に多いことがわかりますね。具体的にどのような相談内容があるのでしょうか。
1位 慰謝料請求の問題
離婚問題で弁護士へ相談する内容で最も多いのが慰謝料請求です。慰謝料請求に関しては以下のような相談が多くなっています。
- いくらくらい慰謝料請求できるのか
- 慰謝料の請求方法
- 慰謝料請求したけれど支払いを拒まれている
- 不倫相手の妻(夫)から請求されている慰謝料を減額したい
- 提示された慰謝料金額に不満がある
2位 養育費や親権にまつわる問題
離婚に関する相談で2番目に多いのが養育費や親権など子供に関する内容です。以下のような相談が多くなっています。
- 話し合いがまとまらず調停で親権を争うには
- 不貞行為をしてしまったが親権を獲得したい
- 養育費の不払いがある
- 妻が子供を連れて家を出てしまったが親権を獲得したい
3位 離婚したい・離婚したくない
3番目に多いのが離婚成立の可否に関する相談です。以下のような相談が多いです。
- すぐに離婚したい
- 性格の不一致で離婚できるのか
- 配偶者から離婚を求められたが離婚したくない
- 離婚したいが相手の行方がわからない
4位 財産分与の問題
4番目に多いのが財産分与に関する相談です。以下のような相談が多くなっています。
- ローンの残った不動産をどう分けるべきか
- 離婚後の退職金を財産分与できるか
- 事実婚で財産分与ができるのか
5位 年金分割の問題
5番目に多いのが年金分割に関する相談です。年金分割については、まだ知られていないことも多く、以下のような相談が多くなっています。
- パートで働いているが将来夫の年金を受け取ることができるか
- 離婚後に年金分割を請求することができるか
6位 公正証書の問題
6番目に多いのが公正証書に関する相談です。以下のような相談内容が多いです。
- 養育費の不払いを防ぐために公正証書を作りたい
- 公正証書で決めた養育費を減額したい
※離婚弁護士相談リンク調べ
離婚問題で弁護士がしてくれること
弁護士はさまざまな離婚問題の相談に応じてくれることを説明しました。実際に弁護士に離婚問題を相談したらどのようなことをしてくれるのでしょうか。
代理人となり話し合いなどのやり取りを代行してくれる
離婚するとなると配偶者と交渉しなければなりません。しかし、離婚を考えるくらいですから「もう顔も見たくない」ということもあるでしょう。
配偶者と交渉するだけでもストレスになりますし、こんな状態で配偶者と話し合いを行っても、感情的になってしまったり冷静な話し合いができないこともあります。
このような場合、弁護士に交渉を依頼すれば、配偶者と直接交渉することによるストレスから解放されます。
また、当事者同士だとなかなか話し合いに応じてくれない配偶者も、弁護士が入ることで話し合いに応じてくれやすくなり、話し合いもスムーズに進む可能性が高くなります。
さらに「弁護士を付けるくらいだから、離婚の意思は固いんだな」という相手への意思表示にも繋がります。
裁判所の手続きを代行してくれる
話し合いで離婚に合意できなかった場合、離婚調停や離婚裁判に進みます。いずれも裁判所への提出書類に記入したり、必要書類を集めるなど、さまざまな手続きが必要になってきます。
しかし、これらの手続きは専門的な内容も多く、自分だけではわからないことも多くあります。弁護士に依頼すればこれらの煩わしい手続きをすべて代行してくれます。
また、離婚調停や裁判は平日の日中に行われます。仕事をしていると、平日の日中は裁判所に行く時間を割くのが難しいこともあります。この場合も弁護士に依頼すれば代理人として出席してくれます。
一方、調停成立の際は本人が裁判所に出頭する必要があります。
離婚に伴うさまざまな問題もすべて解決してくれる
離婚では親権や慰謝料、財産分与などさまざまな項目を決める必要があります。
適当に決めてしまうと、離婚後に相手が決めた内容を守らなかったり、本来もらえるものがもらえないなど損をすることがあります。
自分が不利にならないために、また決めた内容を履行してもらうためには法的な知識が必要です。このような場合も弁護士に相談すれば、専門知識や豊富な経験をもとに解決してもらえます。
離婚問題を弁護士に依頼するメリット・デメリット
弁護士はさまざまなことを解決してくれることを説明しました。では離婚問題を弁護士に依頼するメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
離婚問題を弁護士に依頼するメリット
離婚問題を弁護士に依頼する最大のメリットは、専門的な知識や豊富な経験が得られることです。特に調停や裁判では法的な根拠や知識をもとに論理的に主張する必要があります。
このとき、法律のプロである弁護士に依頼すれば有利に進めることができます。
また、自分だけで交渉する場合、何を主張して良いのか、慰謝料などをいくら請求して良いのか判断がつかず、相手から言われるまま条件をのんでしまうなど、不利になることもあります。
弁護士に依頼すれば、依頼者が不利にならないようにアドバイスしてくれるため、適正な条件で離婚をすることができます。
さらに配偶者との交渉も弁護士が代行してくれるため、ストレスを軽減できます。裁判や調停の際も書類作成や裁判所への出頭などを行ってくれるので、時間の負担も少なくなります。
離婚問題を弁護士に依頼するデメリット
離婚問題を弁護士に依頼するデメリットは特にありませんが、強いて言うなら弁護士費用がかかることでしょう。弁護士費用については後述します。
離婚問題での弁護士費用の相場は?
離婚問題を弁護士に依頼したらどのくらい費用が必要なのでしょうか。必要な項目ごとに金額相場を紹介します。
離婚弁護士の費用の内訳
相談料
相談料とは、弁護士に法律相談をした際に発生する費用です。30分~1時間で5,000円くらいが一般的です。最近は初回相談無料という事務所も増えています。
着手金
着手金とは、弁護士に依頼する際に支払う費用です。着手金は依頼内容が希望どおりに終わったかどうかに関わらず発生します。離婚問題を弁護士に依頼したときの着手金の相場は以下となります。
- 協議離婚の場合 10万円~30万円 程度
- 調停離婚の場合 20万円~50万円 程度
- 裁判離婚の場合 30万円~60万円 程度
報酬金
報酬金とは、実際に弁護士に交渉や裁判などを依頼し、解決した内容に対して支払う費用です。そのため成功報酬とも呼ばれています。
離婚が成立した段階で発生する報酬金額の相場は20万円~50万円程度かと思われます。
慰謝料や財産分与、養育費なども争っている場合、獲得できた利益に対していくらという形で報酬金額が加算されます。
一般的には獲得できた金額に対して8%~20%の金額が加算されるケースが多いです。
事件処理に関する実費
事件処理に関する実費とは、弁護士に依頼した事件を処理する際に発生する費用のことです。具体的には以下のようなものがあります。
- 郵便切手代
- 離婚調停や離婚訴訟を提起する際の収入印紙代
- 住民票や戸籍謄本などの取得費
- 裁判所の謄写(コピー)代
- 弁護士が出張した際の宿泊費 など
その他の費用(日当や書類作成)
弁護士が出張する必要があった場合は日当や離婚協議書などの書類作成費も必要になります。日当は半日か1日かで金額が変わりますが、一般的には1日3万円~5万円程度ということが多いです。
離婚協議書の作成費用については5万円~20万円程度が相場となっています。
上記の金額がいずれも目安となっています。弁護士費用は依頼する法律事務所や依頼内容によって変わります。依頼前に必ず確認しましょう。
経済的に不安がある場合は
基本的に弁護士への着手金は一括で支払いますが、なかには分割払いに応じてくれる法律事務所もあります。経済状況などによって一括払いができないという場合は弁護士に相談してみましょう。
また、収入や資産が一定基準を満たせば、法テラスの代理援助を利用することもできます。代理援助とは、弁護士に依頼する際の費用を法テラスに立て替えてもらう制度です。
法テラスの代理援助を利用するには審査が必要です。代理援助を利用できるかどうかは法テラスや弁護士に相談すると良いでしょう。
参考:法テラス「費用を立て替えてもらいたい(https://www.houterasu.or.jp/madoguchi_info/faq/faq_3.html)」※1
離婚問題に強い弁護士の探し方
ここからは離婚問題に強い弁護士の探し方を紹介します。
知り合いに紹介してもらう
まわりに離婚問題で弁護士を利用した人がいれば、その人から利用した弁護士の紹介を受ける方法があります。
また、弁護士をしている知り合いがいれば、その人から離婚問題に強い弁護士を紹介してもらう方法もあります。
ウェブサイトや広告から離婚が得意分野の弁護士を探す
最近はウェブサイトを持っている法律事務所も多いです。法律事務所のウェブサイトには、解決実績や経歴、得意分野などが掲載されていることがあります。
離婚問題に関する情報や解決実績が豊富な事務所は離婚に強い弁護士を探すきっかけになります。
検索エンジンに「離婚 弁護士」や「離婚 弁護士 ●●(お住まいの都道府県)」などを入力するとスムーズです。
最近はテレビや公共交通機関に広告を出している法律事務所もあります。こういった広告を参考にするのも良いでしょう。
無料相談会を利用する
自治体によっては定期的に弁護士による無料の法律相談会を実施しているところもあります。お住まいの地域で法律相談会を実施していないか確認してみましょう。
また、各都道府県の弁護士会や法テラスでも法律相談会を実施していますので、問い合わせてみるのも良いでしょう。
弁護士検索サイトを利用する
最近は自分に合った条件で弁護士を探すことができる弁護士検索サイトも増えています。こういったものを利用して弁護士を探すのも便利です。
当サイト「離婚弁護士相談リンク」も離婚に強い弁護士を厳選して掲載しております。お住まいの地域や希望条件で弁護士を検索できるため、たいへん便利です。
離婚問題に関する書籍の著者を当たる
最近は離婚に関する書籍も多く出版されています。なかには弁護士が著者というものもあります。
離婚に関する書籍を出版するほどですから経験や実績が豊富で、離婚に強い弁護士といえるでしょう。離婚問題に関する書籍の著者から弁護士を探すというのも1つの方法です。
離婚問題に強い弁護士の選び方
弁護士に探し方を説明しました。多くの弁護士のなかから、離婚問題に強く自分に合った弁護士はどのように選べば良いのでしょうか。
自宅や職場から通いやすい場所にある事務所
弁護士を選ぶ際、実績や経験が豊富なことも重要ですが、自宅や職場から近い、または通いやすい場所に事務所がある弁護士を選ぶことも大切です。
通常、弁護士に依頼すると解決するまで何度も打ち合わせを行います。あまりに自宅や職場から通いにくい場所や遠方にある事務所は往復だけで時間がかかってしまうため不便です。
話しやすい弁護士
離婚はたいへんセンシティブな内容を含むこともあります。離婚にいたった経緯や家庭事情など、なかなか他人には話しづらい内容も多くあります。
しかし、離婚を有利に進めるためには、話しにくいこともすべて正直に弁護士に話す必要があります。そのため、話しやすく、親身になって相談者の話を聞いてくれる弁護士であることも重要です。
まとめ
離婚問題に関して弁護士がどのような相談内容に応じてくれるのか、弁護士はどのように解決してくれるのかを説明しました。
離婚を考えたら離婚問題に強い弁護士に相談することが有効になります。また、相談する際は自分に合った弁護士を選ぶことも重要です。
当サイト「離婚弁護士相談リンク」は離婚に強い弁護士のポータルサイトとなっています。ぜひ活用してください。
※1 法テラス「費用を立て替えてもらいたい」
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