弁護士の評判を調べる方法5選

Web上の口コミを調査する

最も手軽な方法は、インターネットの口コミサイトで調べることです。

メリットは、簡単に数多くの弁護士や法律事務所に対する口コミを読める点です。

デメリットは、良い評価より悪い評価の方が多くみられる傾向があり、良い評判を見つけにくいことです。

なお、口コミサイトは、投稿者と弁護士の相性や投稿者が感情的になっている可能性、匿名であること、サイトが信用に値するかどうかなども踏まえ、口コミだけを鵜呑みにせず、冷静に判断することが大切です。

「弁護士名＋評判」で検索する

弁護士名＋評判でネット検索するのも有効です。

ただし、情報が少ない場合や、知名度によっては検索結果がない、また、同姓同名の他人がヒットする可能性もあります。

法律事務所自体の評判を調べる

弁護士の口コミサイトでは法律事務所の評判を調べることもできます。

個人名で運営している法律事務所だけでなく、複数の弁護士が所属する法律事務所についても、事務所自体がどんな評判なのかを見ることができます。

個人名では見つからない場合、法律事務所名で調べるのも一つの方法です。

債務整理や離婚など特定のジャンルについて、各法律事務所の口コミを掲載しているサイトもあります。

実績や解決事例を確認する

依頼者の希望に沿うためにその分野について様々な問題を解決してきた経験や実績が豊富であれば心強いです。

しかし、実際にどの弁護士がどのような実績を上げたか、一つひとつの事例を一般人が知ることは難しいものです。

弁護士の実績や解決事例を知るには、法律事務所のホームページを見るのが簡単です。

なお、解決事例も良いもの悪いもの全て掲載されているわけではなく、お客様の声も好意的な意見が載せられやすい傾向があります。

一方向ではなく、多方面から情報を得るようにしましょう。

弁護士依頼経験のある知人に聞く

弁護士に依頼した経験のある知人がいたら、なるべく詳しく体験談を聞きましょう。

なお、知人が依頼した内容が離婚以外の問題であれば、あなたが依頼したい内容とジャンルが異なります。

この場合、知人の体験談を聞いただけでは、その弁護士が離婚問題が得意分野なのかどうかわからないということです。

また、知人から弁護士を紹介されて依頼したものの、その弁護士と相性が合わなかった場合、知人からの紹介だけに、簡単には解任しにくいものです。

知人の体験談を聞く際は、相談内容だけでなく、具体的に良かった点や悪かった点も事前に教えてもらうようにしましょう。

以下に、相談内容・分野のほか、体験談で聞いておきたい項目を挙げます。

相談の受け答え

親身になって話を聞いてくれるか、また、依頼したい分野について知識や経験があるかどうか

レスポンスの早さ

問い合わせに対する返答、協議や裁判の途中経過報告などやり取りがスムーズにできたか

どのように解決したか

依頼者の希望する内容、またはそれに近い形での解決になったか、経緯や結果

得意分野が明確で特化している

弁護士には離婚問題、債務整理などの借金問題、相続、刑事事件など、それぞれ得意とする分野があります。

離婚問題を相談したい時、離婚分野に注力しており、様々なケースに対応してきた交渉力、経験、実績が豊富にある弁護士になら、安心して依頼できるでしょう。

実績が豊富にある

ベテランの弁護士ならどの分野も実績が豊富とは限りません。

弁護士歴が長くても、特定分野の経験が浅いケースもあります。

依頼者が離婚問題を相談したい場合、ベテランで有名な弁護士だとしても、主に扱ってきたのが刑事事件で離婚問題はほとんど扱ったことがなければ実績が豊富とは言えません。

依頼したい分野の解決事例や実績がどれくらいあるのかが大切です。

費用の説明が明確でない

よくある不満として「弁護士費用が高かった」というのがあります。

相談や見積り、契約の前に何にいくらかかるのかについて十分に説明がなされ、依頼者側も納得していれば、あとから「高い」と不満を言ってくるのは依頼者側の問題です。

弁護士の評判を悪くするのは、費用そのものではなく、事前の説明不足によるものです。

相談や見積り、契約を交わす前に、費用についても確認をしておきましょう。

着手後でないと費用の総額はわからないとしても、おおよその額や見通しの説明はできるはずです。

詳細な説明を避ける、または説明ができないという弁護士であれば、後々トラブルに発展する恐れもあるため、注意しましょう。

質問に応じない

離婚はプライベートな事柄だけに、依頼者の気持ちに弁護士がどれだけ寄り添ってくれるかがポイントです。

離婚を考えている人が不安を抱えて相談に訪れ、初歩的な質問をしたとします。

このとき、どんな質問や疑問にも丁寧に答えてくれる弁護士なら良いですが、早く終わらせたいとばかりに質問に応じなかったり、難しい言葉でわかりにくい回答をしたりする弁護士だったらどうでしょうか。

今後、依頼したとしても、親身になって対応してくれない可能性もあります。

一方、説明や根拠もなく、必要以上に「任せてください」と大風呂敷を広げる弁護士も要注意です。