バツイチは再婚が難しい?再婚で失敗しないポイントを解説

基礎知識
弁護士監修
バツイチは再婚が難しい?再婚で失敗しないポイントを解説

バツイチとは、離婚経験が一度ある人の俗称です。

由来には諸説ありますが、「改正前の縦書きの戸籍謄本は、離婚すると氏名の欄にバツ印が記載されたことによる」というのが有力です。

バツイチとなったあとに再婚を考える方もいますが、離婚歴があると再婚は難しくなるのでしょうか。

この記事ではバツイチの再婚は難しいのか、再婚で失敗しないポイントについて解説します。

目次
  1. バツイチの再婚率とは
    1. バツイチの印象
    2. 夫婦の4組に1組はどちらかが再婚
    3. バツイチは再婚後に失敗しにくい
  2. 再婚のきっかけとは
    1. 1人が寂しくなった
    2. 老後が心配
    3. セカンドライフを充実させるため
  3. バツイチが再婚を成功させるためには
    1. 離婚理由を正直に話す
    2. 元夫(妻)と比較をしない
    3. 金銭状況を隠さず話す
    4. 再婚相手に求める条件を見直す
  4. まとめ

バツイチの再婚率とは

厚生労働省の調査によると、2020年に結婚した夫婦のうち、再婚者同士または夫婦のどちらか一方が再婚という割合(以下、再婚率と呼ぶ)は26.4%という結果でした。

 再婚率の推移

なお、再婚率は1965 年以降おおむね上昇傾向にあります。

参考:e-Stat政府統計の総合窓口「人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻 (https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411838)」※1

バツイチの印象

バツイチと聞くと「何か問題がある人」など、マイナスなイメージを抱く人もいるでしょう。しかし、実際にはバツイチでも異性からモテている人もいます。

バツイチに抱く一般的な印象として下記のようなものがあります。

  • 離婚につながる大きな問題を抱えている
  • 恋愛・再婚に慎重
  • (子持ちであれば)子育てで苦労してそう
  • 結婚生活や異性に幻想を抱いていない

夫婦の4組に1組はどちらかが再婚

前述のとおり、再婚者同士または夫婦のどちらか一方が再婚という割合は26.4%という結果でした。

これは2020年に結婚した夫婦の約4分の1が再婚同士または夫婦どちらか一方が再婚者であることになります。近年、離婚歴のある人の再婚は珍しいことではなくなりつつあります。

バツイチは再婚後に失敗しにくい

バツイチは離婚経験があるため恋愛や結婚に対して悲観的な人もいます。逆に言えば、離婚経験があるからこそ、結婚生活に幻想を抱いておらず、恋愛や結婚に慎重とも言えます。

勢いで結婚することが少なく、再婚後や子供のことを熟考し、納得したうえで再婚するため、バツイチの再婚は失敗しにくい傾向があります。

再婚のきっかけとは

バツイチが再婚しようと思うきっかけにはどのようなものがあるのでしょうか。

1人が寂しくなった

1人が寂しくなった

離婚後、1人暮らしをしていると孤独感に苛まれることもあります。特に病気やケガをしたときは頼れる人にそばにいてほしいと思うこともあるでしょう。

また、1人で子育てを続けるのは辛く、大変なものです。子供にも寂しい思いをさせてしまうため、一緒に子育てをしてくれる人がほしいと思うようになることもあります。

老後が心配

年齢を重ねると病気やケガをしやすくなりますし、体力の戻りも悪くなります。

「このまま孤独死するのは嫌だ」と考えて再婚を考えることもあるようです。

セカンドライフを充実させるため

自分のためだけに生きるというのは楽です。

しかし、守るべきものがあり、誰かのために生きるというのは生き甲斐になりますし、苦楽や人生の機微を共有できる人がいると人生の充実度が上がります。

誰かと人生を共に生き、セカンドライフを充実させたいと考え、再婚を考えるケースもあるようです。

バツイチが再婚を成功させるためには

バツイチが再婚を成功させるためには

バツイチが再婚をし、幸せな結婚生活を送るためのポイントを解説します。

離婚理由を正直に話す

離婚歴がある人に対し、「この人に非があって離婚したのではないか」と考える人もいます。離婚理由は正直に伝えましょう。

浮気や借金、DVなど、自分に非があって離婚した場合であっても隠さずに正直に伝えましょう。相手に正直に伝えることで同じ失敗を繰り返さないよう対策を練ることにつながります。

もちろん、それが原因で再婚の話が遠のくこともありますが、遅かれ早かれバレることです。早ければ早いほどやり直しもききやすくなります。

元夫(妻)と比較をしない

前の配偶者と比較しないというのもポイントです。

どんな人であっても他人と比較されれば良い気はしませんし、それが元配偶者となればなおさらです。

相手の欠点を見て、「前の夫(妻)だったら」と考えることもあるかもしれません。

しかし、過去の思い出は美化されるものです。元夫(妻)と比較するのではなく、目の前の相手と向き合うように努めましょう。

金銭状況を隠さず話す

離婚後、元配偶者に養育費や慰謝料を支払っていることもあります。そのため、いくら支払いがあるのか、いつまで支払い続ける必要があるかについて相手にきちんと話しておきましょう。

事前に金銭状況について理解してもらうことで、再婚後の不安が減り、将来設計が立てやすくなります。

再婚相手に求める条件を見直す

バツイチへの印象はさまざまです。なかには離婚歴のある人に嫌悪感を抱く人もいます。 離婚歴があることは変わることはありません。

今の自分を受け止めてもらえない人を選んでしまうと再婚後に辛い思いをしたり、トラブルを招いたりすることもあります。

また、同じ失敗を繰り返さないよう、結婚生活に求めるものや大切にしたいことについても確認しておきましょう。

例えば、子供を持つ・持たないを理由に離婚したのであれば、再婚相手には子供を持つことをどう考えているのか確認し、すり合わせておきましょう。

まとめ

バツイチの再婚や再婚で失敗しないポイントについて解説しました。

バツイチだからといって引け目に感じる必要はありませんが、離婚歴がある人はさまざまな印象を持たれがちです。

再婚をお考えの方はこの記事で紹介したポイントを参考にして踏み出してください。

再婚をスムーズに進めるためにも、元配偶者とのトラブルは解消し、慰謝料や養育費などの金銭状況についてもきちんと相手に伝えましょう。

元配偶者とのトラブルを抱えている場合はすみやかに弁護士にご相談ください。

当サイト「離婚弁護士相談リンク」は離婚・男女問題に強い弁護士を厳選して掲載しています。ぜひお役立てください。

※1 e-Stat政府統計の総合窓口「人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻

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