不倫相手と別れたい方必見!知っておくべき不倫リスクと上手な別れ方。
不倫は不法行為です。それを承知のうえで恋と性(せい)に走ってしまうことは人の性(さが)としかいいようがありません。しかし不倫の快楽は、ほとんどは一時(いっとき)のものです。
最初は燃え上がる気持ちがあるので「破滅してもいい」と思っていても、次第に快楽よりリスクのほうが大きいことに気がつくようになります。
「この関係は正しいことではないな」と気づき始めたら終わらせましょう。 不倫のリスクと別れのトラブルを軽減する方法を解説します。
- 目次
男性の不倫リスク
終わらせ方をみるまえに、不倫のリスクを考えていきましょう。リスクを知れば「割に合わない」と自覚でき、別れることに対するためらいが減り、別れを決断できるはずです。
まずは不倫をすることで男性に起きるリスクを見ていきます。
会社から罰を受ける
最近は管理職として仕事をする女性も増えました。しかし、「出世するのは女性より男性のほうが優位」という場面もまだまだ多く見られます。
男性の不倫リスクは、なんといっても会社での地位を失うことです。
もし企業の課長職にある男性なら、こう考えてみてください。
「次の人事で部長になれそうな人が2人いて、両者の実力は拮抗している。でも片方は不倫をしていて、他方はしていない。社長はどちらを部長に据えるだろうか」
仮に社長自身が不倫をしていたとしても、その社長は不倫をしていない課長を次期部長に選ぶでしょう。
なぜなら多くの男性は、自分の不倫は許せても他の男性の不倫は許さないからです。不倫は会社の品位を汚す行為だからです。
「出世には興味がない」という男性にも不倫リスクはあります。昇格や昇給に興味がなくても、やりがいがある仕事や価値がある仕事には携わりたいのではないでしょうか。
しかし価値があってやりがいがある仕事であればあるほど、その会社にとって重要なポジションです。つまり、ここでも出世争いのときと同じことが起きるのです。
「その重要で価値ある仕事をこなせる人が2人いて、1人は不倫をしていて1人は不倫していない場合、その仕事は不倫をしていない人に与えられる」
不倫が発覚すると企業は不倫をしている者に下記のような罰を与えます。
- 出世させない罰
- つまらない仕事しかさせない罰
- 閑職に追いやる罰
- へき地の営業所に留め置かれる罰
このように企業には不倫男性に与える罰がたくさんあります。
家族を失う
不倫男性に家族がいれば、不倫の継続は家庭を壊すリスクを高めます。
不倫相手の女性が「あなたの家庭を壊すつもりはない」というのは、仮にその言葉が嘘でなかったとしても、最初のころだけの感情だと考えておきましょう。
不倫関係が深まっているのに不倫男性だけが自分の家庭を円満に維持していれば、必ず不倫相手の女性は嫉妬を抱きます。
さらにその女性は「自分だけが被害を受けている」と考えるようになります。嫉妬と被害者意識は「相手だけ幸せだなんて許せない。相手の幸せを壊したい!」という感情に発展します。
つまり不倫男性の家庭を壊しにかかるのです。不倫を暴露したり、避妊していると偽って懐妊したりするかもしれません。
不倫は民法第709条と第710条に該当する不法行為です。もし不法を承知で不倫に走る価値が多少なりともあるとすれば、それは今の婚姻関係を解消し不倫相手と結婚したいときだけです。
しかし、仮に不倫相手と結婚にこぎつけたとしても、待ち構えているのは慰謝料や養育費の支払い、そして親族など周囲の冷たい目です。
そうではなく、今の家庭を大切にしたいのであれば不倫をする価値はゼロまたはマイナスです。
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女性の不倫リスク
ここまで男性の不倫リスクを見てきました。 もちろん不倫をしている女性にも大きなリスクがあります。それは、不倫や浮気などで損をするのは圧倒的に女性だからです。
妊娠するリスク
不倫には性交が含まれたものがほとんどです。しかし妊娠のリスクを負うのは女性だけです。
事故的に妊娠してしまった不倫女性が相手の男性に責任を取らせようとする場合、争いになる可能性があります。
妊娠の責任を問うためには何らかの証拠が必要なため、争そうには労力が必要です。
わざわざ争わなければ相手の男性に責任を取らせることができないというのは、女性にとってリスクと言えます。
逆に、妊娠した不倫女性が相手の男性に責任を取らせるつもりがなければ、男性は逃げ切ることができます。
しかし、女性は妊娠した事実から逃れることはできません。妊娠問題が起きたとき不倫男性は有利です。
人生の無駄遣い
不倫の典型的なパターンは、妻子ある中高年の男性と若い独身女性の組み合わせでしょう。このタイプの不倫では、男性は大きな快楽を得ることができます。
もちろん女性のほうも快楽を得ているかもしれませんが、それと同時に人生の輝ける時間を浪費しています。
例えば、55歳の妻子ある男性と27歳の独身女性が不倫をしていたとします。関係が5年続けば男性は60歳、女性は32歳になります。
この男性にとっては、この関係は人生の終盤の華だととらえることができます。
しかし若い不倫女性にとっては、結婚につながる恋愛や同年代のボーイフレンドと出会う機会を放棄する行為にほかなりません。
つまり多くの不倫は、若い女性の自己犠牲的な精神が初老の男性の快楽を生む構図なのです。
この2人がさらに関係を続ければ、この女性は相手の男性の老化が気になりだしたころ「自分ももう若くないこと」に気付くのです。そして「人生を無駄遣いした」と後悔しても後の祭りです。
男性より強く責められる
不倫関係の男女は同罪であるべきです。しかし大抵の不倫では女性のほうが強く責められる傾向にあります。
不倫をしている女性のことを侮蔑の意味を込めて「泥棒猫」と呼ぶことがありますが、不倫男性への差別的な呼称はありません。
言語はその国の文化を反映しているので、「泥棒猫」という言葉しかないことからも日本の社会に不倫女性にきつくあたる風習があることがわかります。
もう一度、妻子ある中高年の男性と若い独身女性のケースで考えてみましょう。
この不倫が発覚したとき、不倫男性の妻が不倫女性を攻め込むことはよくありますが、若い不倫女性の父親が不倫男性を問い詰めることはあまり聞きません。
不倫男性には妻という味方がいるのですが、若い不倫女性には味方がいないケースが想定されるのです。
妻がいる男性の不倫の終わらせ方
ここまで不倫のリスクを紹介してきました。
不倫のリスクを理解し不倫の解消を決意したら、すぐに不倫を終わらせるように動きましょう。まずは妻がいる男性の不倫の終わらせ方を考えてみます。
ダメージを最低限に抑えた別れの切り出し方とは
妻がいるのを知りながら、「それでもあなたが好き」と不倫女性が思っているということは、その不倫男性は相当魅力的なのでしょう。
ということは、不倫男性のほうから別れを切り出すと、女性は「絶対に別れたくない」という気持ちが強まるので、いわゆる「修羅場」を迎えることになるでしょう。
よって妻がいる男性の場合、修羅場を完全に回避するのではなく「修羅の度合い」を少なくする取り組みをおすすめします。
つまり、別れの損失をゼロにすることはあきらめ、小さな傷で済むように別れを進めていくのです。
まずは、妻や上司などに告白することです。丁重かつ真摯にお詫びして、「どのような罰も受けるので、最終決断だけはくださないでほしい」ということを伝えます。
最終決断とは離婚や退職のことです。そこまで準備ができたら不倫相手の女性に別れを切り出しましょう。
別れを切り出された女性の出方に応じた対応をとる
別れを切り出された不倫相手の女性は、
- すんなり別れに応じる
- 慰謝料を要求する
- 不倫関係を暴露すると脅す
- 絶対に別れないと主張する
のいずれかを取るはずです。
①はまったく問題ないのですが、それでもいくらかの慰謝料は支払ったほうがいいでしょう。もちろん「慰謝料」とはいわずに「お詫びの気持ち」といって渡してはいかがでしょうか。
②は可能な限り100%要求に応じましょう。例えば不倫相手が1,000万円も要求してきたら論外ですが、数百万円規模であれば妻と相談して工面してもいいかもしれません。
ここで下手に「値切る」と、ほとぼりが冷めたと思ったころにトラブルが再燃しかねません。
ただし慰謝料を支払うときは弁護士など第三者に同席してもらい、「今後一切かかわらない」といった内容の文書をもらったほうがいいでしょう。
③は、妻や上司に告白済みですので、それほど恐れる必要はありません。
むしろ男性のほうから「妻や上司にはすでに謝罪している。だから暴露するなんていわずに穏便に関係を終わらせよう」と提案してはいかがでしょうか。
問題は④です。相手の女性が感情的になり、しかも収まる気配がないときは、これも弁護士などの第三者を間にはさんで別れ話を進めたほうがいいでしょう。
理解のある上司なら仲裁を頼んでもいいかもしれません。
もし「妻にも上司にも絶対に秘密裏に不倫を解消したい」と考える場合、これは弁護士に相談するよりないでしょう。
ただ弁護士の力を借りても③や④の行動に出る女性を抑制することは難しいかもしれません。それでも弁護士が活躍すれば被害を最小限にすることは可能です。
夫がいる女性と付き合っている独身男性が別れを切り出すとき
ここまでは妻を持つ男性と若い独身女性のパターンを見てきました。
一方、独身であるのが男性の場合は対処法がシンプルになります。夫がいる中高年の女性と若い独身男性の不倫で、男性のほうが不倫を解消したい場合は、率直にその意思を相手に伝えましょう。
恐らくこのケースはそれほど大きな問題に発展しないはずです。もしかしたら女性のほうから「いままでありがとう」といってもらえるかもしれません。
このとき注意したいのは、別れたいと告げられた女性が熱心かつ誠実に「関係を続けたい」と申し出た場合です。
「私は何も求めない。だけど関係がなくなってしまうのは寂しい。だから会う回数が少なくなってもいいから、たまに会ってほしい」というかもしれません。
このとき男性はきっぱり断るようにしましょう。
夫がいる女性が不倫を終わらせるには
次に夫がいる女性が不倫を終わらせる方法について見ていきます。
夫がいる女性が不倫をしていて自分のほうから不倫関係を終わらせたい場合、不倫相手の男性が暴挙に出る可能性があります。
不倫女性の社会的地位が高い場合、相手の男性が不倫を暴露すると、その地位を失うことになりかねません。
地位を築いた男性が不倫をしても、周囲の一部は「それだけ頑張ったんだから不倫くらい仕方がない」と考える傾向があります。
しかし、地位を築いた女性が不倫をすると、周囲は一斉に「女性でその地位に昇り詰めることができたのに不倫をするとは何事か」という雰囲気になります。
この現象は日本の男女差別の典型といえるでしょう。したがって、社会的地位が高い不倫女性が不倫を解消する場合は極秘裏に動くことをおすすめします。
妻を持つ男性は別れを切り出す前に上司などに告白することがダメージを抑えるポイントになると説明しましたが、真逆の対応になります。
弁護士を雇い、不倫相手の男性に接触してもらい、最後は「お金で解決」することになるでしょう。その際、
- 絶対に口外しないこと
- 口外した場合は渡した慰謝料を返却しなければならないこと
を書面で確認したほうがいいでしょう。もちろん、SNSへの書き込みも禁じてください。
不倫女性からの不倫解消は男性よりも難事業です。そして弁護士に協力を仰いでもいずれ発覚してしまうかもしれません。そのときの覚悟だけは持っておきましょう。
妻がいる男性と付き合っている独身女性から別れを切り出すとき
妻がいる男性と付き合っている独身女性から不倫関係の解消を持ち出すことは、それほど難しくはないでしょう。
なぜならこのタイプの不倫は、男性に不利益が少なく、女性のほうの損失が大きいからです。
ただ、相手の男性が別れ話に応じない可能性があります。女性はその場合、優しく「奥さんにバレないうちに終わりにしましょう」と提案してみてはいかがでしょうか。
それでも相手の男性が食い下がってきた場合は第三者を立てましょう。
例えば若い女性の場合、自分の両親に相談してみてもいいかもしれません。当然両親を悲しませることになります。
しかし親というものは娘の幸せを第一に考えるので、すぐに気持ちを切り替えて「別れ作戦」に協力してくれるはずです。
女性と女性の両親と不倫相手の男性の四者で会って関係の解消を持ち出せば、ほぼ間違いなく関係を終わらせることができるでしょう。そこに弁護士に立ち会ってもらえば、さらに別れやすくなるでしょう。
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まとめ
不倫関係を解消しようとするとトラブルが起きたり修羅場になったりすることは仕方がないことです。快楽の代償としてしっかり向き合いましょう。
しかし周囲への影響や修羅の度合いを小さくすることは、準備と心がけ次第で可能です。
ひとりで解決しようとせず、弁護士や両親、上司や友人に助けてもらうことも有効な手立てです。なかでも弁護士は中立な立場で冷静にアドバイスをしてもらえます。
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