不倫・浮気を許すべき?許すメリット・デメリットと悩んだときの対処法

不貞行為
不倫・浮気を許すべき?許すメリット・デメリットと悩んだときの対処法

夫もしくは妻に不倫されたことを知ったらショックですし、腹立たしく思うのは当然です。

不倫を許すかどうかについては、そう簡単に決められる問題ではありません。

しかし、最終的には不倫を許すべきか、許すことができずに離婚するべきかという選択をしなければなりません。

この記事では不倫・浮気されたことを許すメリットやデメリット、許すべきか悩んだときの対処法を紹介します。

目次
  1. 不倫・浮気を許す人はどのくらいいるのか
  2. 不倫・浮気を許すメリット
    1. 婚姻関係を維持できる
    2. 経済力を維持できる
    3. 子供への影響を抑えることができる
  3. 不倫・浮気を許すデメリット
    1. 一緒にいても安心できない
    2. フラッシュバック
    3. 「不倫をしても許される」と相手に思わせてしまう
  4. 不倫・浮気を許すには
    1. 不倫・浮気を清算させる
    2. 本音で話し合う
    3. 夫婦で共通の目標を持つ
    4. ルールを作る
    5. ペナルティを設ける
  5. 不倫・浮気のフラッシュバックに襲われたときの対処法
    1. 気持ちを吐き出す
    2. 相手に自分の気持ちを聞いてもらう
    3. 気分転換をする
    4. カウンセラーに相談する
  6. 不倫・浮気を許せないと思ったら
    1. 証拠を集める
    2. 離婚する
    3. 慰謝料請求する
  7. 不倫・浮気を理由に慰謝料請求する方法
    1. 不倫・浮気で慰謝料を請求できる相手とは
    2. 不倫・浮気の慰謝料相場
    3. 不倫・浮気で慰謝料請求する際の注意点
  8. まとめ

不倫・浮気を許す人はどのくらいいるのか

不倫や浮気が悪いことだというのは誰もが認識していますが、配偶者が不倫したことが判明したときの対応は人によって異なるものです。

「不倫くらい何とも思わない」という人もいれば、「絶対に許せない」という人もいます

「不倫されたことを許せない」と考える人がほとんどですが、配偶者への情や子供、将来の生活などを考えて「許さざるを得ない」と考える人もいます。

一般的に男性と比べると女性の方が「不倫を許せない」と考える傾向にあり、不倫への嫌悪感が強いようです。

不倫・浮気を許すメリット

不倫・浮気が発覚したからといって簡単に離婚すると決められるものではありません。

まずは、不倫・浮気を許すメリットから考えてみましょう。

婚姻関係を維持できる

不倫・浮気を許せば離婚を回避できるため婚姻関係が維持できます。

婚姻関係を維持していれば、社会保険や租税の控除、夫婦共有資産の維持、配偶者死亡時の相続権などが法律上、保護されます

しかし、離婚すればこうした権利は失われてしまいます。

また、夫の社会的地位は妻にも反映されることが多いため、婚姻関係の維持によって妻は社会的地位も維持できます。

経済力を維持できる

不倫を許して婚姻関係を継続すれば、現在の経済力が維持されるというメリットがあります。

特に夫婦で収入に差がある場合、離婚することで収入が少ないほうは経済的に苦しくなります。

また、不倫した側も離婚すれば慰謝料を請求される可能性があります。

そのため、離婚しなければ互いに経済力が維持されることになります

子供への影響を抑えることができる

両親の離婚は子供にとって大きな影響を与えることになります。

両親の離婚で引っ越しや転校をすれば子供の生活は大きく変わります

一人親家庭になれば、これまで専業主婦として家にいた人も働く必要があるため、家を空ける機会が増えます。

両親の離婚によって、片方の親に頻繁に会えなくなるのはもちろん、親権者との触れ合いも減るため、ストレスを感じる子供もいます。

また、子供は正直ですので、苗字が変わると友達からいじられたり、からかわれたりする可能性もあります。

不倫を許し、婚姻関係を継続することで、離婚による子供への悪影響を避けることができます。

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親の離婚が子供に与える影響|親権や面会についても解説

不倫・浮気を許すデメリット

不倫・浮気を許すメリットもありますが、デメリットもあります。

一緒にいても安心できない

不倫・浮気を許したとしても、夫婦の間にできた溝は簡単には埋まりません。

相手への嫌悪感や感情的なしこり、不安が残るため、「一緒にいても安心できない」と思うこともあるようです

フラッシュバック

信頼していた配偶者が自分を裏切り、不倫・浮気をしていたという事実は、精神的に大きなダメージを与えます。

自分のなかでは浮気・不倫を許したつもりでも、精神的なダメージはすぐに癒えるものではありません。

ふとしたときに不倫や浮気をされたときの感情がフラッシュバックし、辛い気持ちになることを何度も繰り返す可能性があります

「不倫をしても許される」と相手に思わせてしまう

不倫・浮気を許すことで、配偶者に「不倫しても許される」と思わせてしまうこともあります。

「不倫相手と別れた」と言いながら不倫関係を続けていたり、別の相手と不倫したりするなど、浮気や不倫を繰り返す可能性もあります

不倫・浮気を許すには

不倫・浮気を許すには

「離婚しない」と決めたとしても、何もなかったようにはできません。

配偶者の不倫や浮気を許し、離婚せず夫婦関係を修復する場合はどうすれば良いでしょうか。

不倫・浮気を清算させる

不倫・浮気を許すのであれば、まずは不倫・浮気を清算させることから始めましょう。

不倫相手との関係を清算させることを条件に許すことを伝え、配偶者に不倫関係を断ち切ってもらいます

ただし、口では「清算した」と言いながら、陰で関係を継続させている場合もあります。

そのため、自分の目の前で、配偶者から不倫相手に電話やメールなどで別れを切り出してもらうのも1つの方法です。

なお、別れを確認したあと、不倫相手の連絡先もスマホや携帯から消去してもらうこともおすすめします。

もちろん、これで不倫関係が完全に断たれたというわけではありません。

連絡手段が断たれても、社内不倫などの場合は接点が多いため、浮気・不倫が再発するリスクがあります。

そのため、「もし再発した場合は法的手段も考えている」とプレッシャーをかけておくと良いでしょう。

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本音で話し合う

不倫・浮気を許すのであれば、互いに本音で話し合うことが大切です。

わだかまりのあるまま生活をしても上手くいきませんし、一度できた溝はなかなか埋まりません。

時間が過ぎるほど元の関係に戻ることが難しくなるため、早いうちに話し合いを行いましょう。

なお、あくまでも話し合いなので、相手を追及したり怒鳴ったりしてはいけません。

今回の問題を夫婦で話し合うためのきっかけと捉え、夫婦のこと、今後のことなどを冷静に話し合ってください

夫婦で共通の目標を持つ

「結婚は同じ電車に乗ったということ」「夫婦は運命共同体」などと言われることがあります。

結婚したときには「こんな家庭を築きたい」「老後は…」「マイホームは…」など将来の夢や目標などを共有していたはずです。

同じ目的地・同じ目標があるから2人は一緒になったはず。その頃の気持ちを思い出し、今一度夫婦共通の目標を確認しましょう。

どんな経験がしたいのか、定年後どうなりたいのかなど、どのような目標でも良いので共有の夢や目標があれば関係改善に繋がるはずです

ルールを作る

不倫・浮気を許しても、一度浮気をされれば再発に対する不安は拭えないものです。

不安を抱えながら日常を過ごすことは精神的に大きな負担となります。浮気の再発を防止するためにも夫婦間でルールを作りましょう。

「会社を出るときに連絡をする」「遅くなるときには理由を説明する」などルールがあれば安心ですし、浮気の再発防止にもつながります

また、ルールについて話し合うことや、連絡を取り合うようになることで夫婦間のコミュニケーションも増えるため、夫婦関係の再構築にもつながります。

ペナルティを設ける

不倫・浮気を許したとしても何らかの罰がなければ、不倫した側は反省しない可能性があります。

ペナルティを設け、罪滅ぼしをしてもらいましょう。

高額なプレゼントをさせたり、海外旅行などを本人のお小遣いから出してもらったりするようなものでも良いですし、数か月間飲み会を禁止したり、ゴルフなどの趣味を禁止したりするのも良いかもしれません

一生をかけて償うようなペナルティを設定してしまうと、夫婦関係もぎくしゃくしてしまいます。

不倫をした側がこれに懲りてしっかり反省してくれるもの、あとになって笑い話にできるものがおすすめです。

不倫・浮気のフラッシュバックに襲われたときの対処法

不倫・浮気のフラッシュバックに襲われたときの対処法

配偶者に不倫・浮気された経験が忘れられず、フラッシュパックに襲われれば辛いものです。

フラッシュバックに悩まされている方は次のことを試してみると良いでしょう。

気持ちを吐き出す

不倫・浮気されたことを無理に忘れようとして気持ちを押し殺していると、精神的な負担は大きくなってしまいます。

自分の気持ちを無理に抑え込まず、吐き出すことも大切です。

友人や両親など、話しやすく、負の感情を聞いてもらいやすい相手に相談し、気持ちを吐き出すようにしましょう

このとき、下手な誘惑に巻き込まれないためにも同性の相手を選ぶことも重要です。

相手に自分の気持ちを聞いてもらう

「また浮気されるかもしれない」という不安や「相手が本当に反省しているのか」という疑問はそう簡単には消えるものではありません。

これらの不安な気持ちや疑問を相手にきちんと話し、自分がどれだけ傷ついているのかを理解してもらうことで気持ちが楽になることもあります

話さなければ気持ちは伝わりませんし、気持ちを話すことで相手も考え方や行動を改めてくれるかもしれません。

あくまで不倫や浮気を許し、関係を修復するための対処法です。ネチネチと相手を責め続けるようなことはしてはいけません。

「不倫されたことを許したいけれど自分のなかだけでは消化できず苦しい。一緒に乗り越えていきたいから、ひどいことを言うかもしれないけど気持ちを聞いてほしい」など、フォローの言葉を伝えながら話すことも大切です。

気分転換をする

浮気されたことを忘れたくても、なかなかすぐには忘れられないものです。

じっとしているとそのことばかり考えてしまい、余計にフラッシュバックを助長させてしまうこともあります。

こんなときは気分転換をして嫌なことを忘れる時間も必要です。

趣味や好きなことを楽しんでみたり、友人と会ったり、仕事に専念したりするなど他のことを考えて気分転換を図りましょう

カウンセラーに相談する

自分一人の力ではフラッシュバックや辛さが改善されないという場合は、専門家であるカウンセラーに相談することも良いでしょう

話を聞いてもらうことで気持ちは楽になりますし、どう対処すべきかアドバイスももらえます。

夫婦2人で受けられるカウンセリングもあるため、夫婦関係を改善したいという場合にもおすすめです。

不倫・浮気を許せないと思ったら

どうしても不倫・浮気されたことが許せない場合や、相手に反省が見られず離婚したいという場合はどう対処すべきでしょうか。

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証拠を集める

配偶者が不倫・浮気していることが判明したらまずは冷静になることが大切です。

気持ちが落ち着いたら不倫や浮気を立証できる証拠を集めましょう

不倫・浮気を許すにしろ、許さないにしろ、証拠を集めておくことは重要です。

不倫・浮気の証拠があれば、離婚や慰謝料請求で有利に進めやすくなります。

ただし、証拠を集めるために自分で尾行したり、中途半端な証拠しか集められなかったりした場合、相手に気付かれて証拠を破棄される恐れがあります。

不倫や浮気の証拠を集める際は探偵などプロに任せるようにしましょう。

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離婚する

不倫・浮気をどうしても許せないという場合には離婚を考えることもあるでしょう。

離婚をすれば心機一転して新しい生活を始めることができ、不倫・浮気によって受けた心の傷やストレスからも解放されます。

我慢して婚姻生活を続けても精神的に不安定なことが続いてしまう場合や夫婦の溝が埋まらないような場合も離婚を検討すると良いかもしれません

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慰謝料請求する

不倫・浮気をされた場合には慰謝料請求することができます。

慰謝料とは精神的苦痛に対する損害賠償のことで、離婚しない場合でも請求が可能です

ただし、離婚しない場合は離婚する場合と比べて金額が低くなること、配偶者に慰謝料請求をしても1つの家計のなかでお金が出入りすることになることも知っておきましょう。

不倫・浮気を理由に慰謝料請求する方法

不倫・浮気を理由に慰謝料請求する方法

不倫・浮気されたことを理由に慰謝料請求について詳しく紹介します。

不倫・浮気で慰謝料を請求できる相手とは

不倫・浮気されたことで慰謝料請求できる相手は、不倫をした配偶者その不倫相手の2人です。

夫婦間には配偶者以外の異性と性行為をしない義務(貞操義務)があるため、不倫・浮気をすることはこの義務に違反することになります

不倫は不倫をした配偶者と不倫相手による共同不法行為になります。

そのため、不倫をした配偶者とその不倫相手の2人に慰謝料請求ができるのです。

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不倫・浮気の慰謝料相場

慰謝料の金額は明確な決まりがなく、当事者が自由に決められますが、一般的な相場は、「婚姻関係を継続する場合で10~20万円」「別居や離婚をする場合で100~300万円」と言われています。

なお、慰謝料の金額は、不倫の悪質性が高いほど高額になります

例えば、不倫期間が長い場合や不倫相手との間に子供が生まれた場合、不倫によって円満だった家庭が崩壊した場合などが挙げられます。

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不倫・浮気で慰謝料請求する際の注意点

浮気や不倫で慰謝料請求する際はいくつか注意しなければならない点があります。

二重取りはできない

慰謝料は不法行為に対して発生するものです。

つまり、総額300万円の慰謝料請求の場合に配偶者から150万円不倫相手から150万円という請求は可能ですが、どちらにも300万円請求するという二重取りはできません

ダブル不倫のときは慰謝料請求に意味がないケースもある

不倫相手も既婚者でダブル不倫の場合、不倫相手への慰謝料請求を慎重に判断しなければなりません。

ダブル不倫の場合、不倫相手の配偶者からあなたの夫(妻)に対して慰謝料請求が行われる可能性があります

「夫(妻)の自業自得だ」と思うかもしれませんが、離婚しない場合、慰謝料請求されれば夫婦共有の財産から支払うことになります。

そのため、慰謝料を相手側に支払うことで離婚の際の財産分与が減ってしまうリスクがあるのです。

もし、不倫相手の配偶者がダブル不倫に気づいていない場合、あなたが不倫相手に慰謝料請求することで不倫に気づき、慰謝料請求をしてくる可能性があります。

不倫相手が既婚者の場合には慎重に考えてから判断するようしてください。

まとめ

不倫や浮気を許すことは簡単ではありません。

ここで紹介したことを試してみて、それでも「許せない」と思った場合は離婚を検討してみても良いかもしれません。

離婚や慰謝料請求を考えたら、弁護士に相談しながら慎重に進めることが大切です。

当サイト「離婚弁護士相談リンク」は離婚や慰謝料請求に強い弁護士を厳選して掲載しています。ぜひお役立てください。

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