自宅不倫は慰謝料が増額される?身勝手な心理と対処法、証拠集め
パートナーの不在を狙い、自宅に不倫相手を招き入れたり、連れ込んだりするケースがあります。
不倫をされた事実だけでも被害者にとっては言葉で言い表せないほどショックなものです。
しかも、自宅に不倫相手を招き入れて情事におよんだとなれば、「聖域を汚された」と感じ、生きた心地がしないかもしれません。
自宅で不倫をすればバレるリスクが高まることは容易に想像がつきます。それにも関わらず自宅で不倫をするのは何故なのでしょうか。
本記事では、自宅で不倫をする人の心理から、確実に証拠を掴む方法、法的に有利に立ち回るための対処法を詳しく解説します。
- 目次
自宅で不倫をする身勝手な理由とは
普通に考えれば、自宅で不倫をすると証拠が残りやすいため、パートナーにバレるリスクが高まります。
それにも関わらず、敢えてリスクのある自宅を不倫場所に選ぶのは何故なのでしょうか。
そこには、被害者の心情を完全に無視した、以下のような加害者側の極めて身勝手な心理が隠れています。
- 費用や時間を節約したいから
- 夫婦感覚を味わえるから
- 背徳感やスリルがあり興奮するから
- 人目に触れるリスクを避けたいから
それぞれについて下記で解説します。
費用や時間を節約したいから
自宅で不倫をする理由として最も多いのが「費用や時間を浮かせるため」です。
外で不倫をするとホテル代や交通費、レストラン代などの費用がかかります。
不倫で出費が増えれば、その分家庭に回すお金が減ってしまいます。
小遣いのなかでやりくりしている場合であっても、クレジットカードの明細などを家族が目にすれば何に使ったのか怪しまれる可能性があります。
一方、自宅で不倫をすればこれらの費用を浮かすことができます。
また、ラブホテルは滞在時間が長くなれば、その分費用が加算されますが、自宅なら時間を気にせずゆっくり過ごせるうえ、移動時間も短縮できます。
このように、配偶者の不在を最大限に利用し、時間と費用を節約して不倫しようとする計算高さが見て取れます。
夫婦感覚を味わえるから
相手への気持ちが強ければ強いほど、できるだけ長く一緒にいたいと思うでしょう。
「人目を気にせずハグやキスをしたい」「本当の夫婦のように振舞いたい」と思うかもしれません。
自宅であれば、人目を気にすることなくいつまでもイチャイチャできます。
また、相手に手料理を振る舞ったり、一緒にリビングでくつろいだりすることで、あたかも本当の夫婦になったかのような疑似体験ができます。
居心地の良い空間で好きな人の手料理を楽しみながら、いつもとは違った雰囲気を味わいながらくつろげる…2人にとっては最高の時間となることでしょう。
一方、夫婦の疑似体験を通して相手の配偶者の立ち位置を奪うことで独占欲が満たされ、不倫関係であるという現実を一時的に忘れようとする心理もあるかもしれません。
背徳感やスリルがあり興奮するから
「刺激がほしい」「ドキドキしていたい」など、常に新たな刺激を得るために不倫する人もいます。
このタイプの人は、「いつ帰ってくるかわからない」「バレないようにしなければ」という緊張感やスリルを得ることに興奮します。
また、敢えて夫婦のベッドで不倫することで背徳感が高まり、興奮を覚える人もいます。
このようなケースでは、背徳感やスリルそのものを不倫のスパイスにしているため、反省の意が低く、自宅不倫を繰り返す傾向にあります。
人目に触れるリスクを避けたいから
ラブホテルへの出入りや滞在は、知人に見られたり探偵に撮影されたりするリスクが伴います。
ラブホテルは性行為を行うことが目的とみなされるため、滞在がわかれば不倫をしたことがバレてしまいます。
一方、自宅であれば「友人が遊びに来た」「仕事の打ち合わせをしていた」などと言い逃れしやすいと考えているケースがあります。
自宅で不倫があったかどうかを確認する方法

「自宅で不倫されたかもしれない」と思ったら、相手を問いただす前に冷静に事実を確認する必要があります。
具体的には以下のような方法があります。
- 抜き打ちで帰宅する
- ゴミ箱やベッドなどから不倫相手が来た痕跡を探す
- 自宅にボイスレコーダーや隠しカメラを仕掛ける
- 探偵に浮気調査を依頼する
それぞれについて下記で解説します。
抜き打ちで帰宅する
ひとつ目が、「残業で遅くなる」「実家に泊まる」と伝えておき、抜き打ちで帰宅する方法です。
予め遅めの帰宅時間を伝えておき、予定より早く帰宅します。
2人が裸で抱き合っていたり、ベッドに入っていたりすれば、言い逃れも弁解の余地もないでしょう。
この方法は現場を確実に抑えられるというメリットがありますが、相手が逆上して暴力沙汰になったり、離婚を切り出されたりするリスクもあります。
また、ご自身も精神的ショックを受けますし、冷静さを失ってしまい、相手を責め立てたり、暴力を振るったりする可能性があります。
こうなってしまうと、夫婦関係の修復は難しく、離婚する場合もご自身が不利になる可能性があります。
この方法は大前提としてあなたの精神状態が良好であることが必要になります。
抜き打ちで帰宅して不倫の証拠を押さえる方法を採るのであれば、以下の点を押さえておきましょう。
- 「不倫が行われている」という覚悟をして臨む
- 写真や動画を撮影する
- 相手が不倫を自白した発言を録音する
- 信頼できる知人と一緒に帰宅する
ゴミ箱やベッドなどから不倫相手が来た痕跡を探す
不倫相手はどれだけ気を付けても痕跡を残すものです。
ゴミ箱やベッド、ソファ、浴室、洗面所、キッチンなどを確認し、以下のような痕跡がないかを確認します。
- 自分や家族のものではない長い(あるいは短い)髪の毛
- 洗面所の排水口やゴミ箱に残された化粧品やコットン
- 使用済みの避妊具
- アクセサリー
- タオルの使用枚数が多い、または並び順が変化している
- 2人分の食器
- 配偶者が普段選ばない食べ物やお酒(特に異性が好みそうなもの)
- 配偶者が普段使わない食器を使用した形跡
- 寝室の匂いや、シーツの乱れ(あるいはいつも以上に綺麗に整頓されている) など
自家用車がある場合は車の中に上記で挙げたものが落ちていないかを確認します。
また、シートの位置や角度が変わっていないかを確認し、カーナビの履歴やドライブレコーダーも確認しておきましょう。
違和感を覚えたら、現物の保管や写真に収めておきます。
ボイスレコーダーや隠しカメラの設置

二つ目が自宅にボイスレコーダーや隠しカメラを設置し、不在時のリビングや寝室の様子を確認する方法です。
ただし、自分の家であっても、この方法はプライバシー侵害などの法的リスクを孕みます。
また、隠しカメラやボイスレコーダーの存在に気づかれれば、配偶者に警戒され、証拠を押さえられなくなったり、夫婦関係が悪化したりする恐れがあります。
自分で証拠を押さえたい場合は前述の「抜き打ちで帰宅する」「痕跡を探す」といった方法がおすすめです。
どうしてもボイスレコーダーや隠しカメラを設置するという場合は事前に弁護士に相談し、リスクを回避したうえで実行しましょう。
探偵に浮気調査を依頼する
探偵に浮気調査を依頼する方法も選択肢のひとつです。
帰省や出張、旅行など長期間家を空ける際は相手も油断して自宅不倫を行う可能性があります。
この状況で探偵に依頼すれば、何度も不倫相手を連れ込んだ記録や入退室時刻の記録、相手の氏名や住所まで特定できる可能性があります。
このとき、自宅不倫が行われる可能性が高い日時をピンポイントで狙って依頼すると費用を抑えやすくなります。
自宅不倫への3つの対処法
自宅不倫の事実を知ったら、あなたが今後どのような人生を歩みたいかによって、対処法が変わります。
具体的な対処法は以下の3つです。
- 不倫誓約書を書かせる
- 慰謝料を請求する
- 離婚・別居する
それぞれについて下記で解説します。
不倫誓約書を書かせる
配偶者が反省しており、あなたが関係修復を望むのであれば、不倫誓約書を作成しましょう。
このとき、「二度と会わない」「違反した場合は〇〇万円支払う」といった、関係解消と慰謝料に関する内容を盛り込みます。
これにより、不倫の再発防止につながり、不貞行為があったことの証拠や不倫が再発した場合のトラブル防止に役立ちます。
不倫の誓約書作成については以下の記事も参考にしてください。
慰謝料を請求する

自宅不倫をされた場合、配偶者と不倫相手の双方(または片方)に対して慰謝料請求ができます。
離婚しない場合も、不倫相手に慰謝料請求することで、相手にけじめをつけさせ、不倫の再発防止につながります。
ただし、慰謝料請求が認められるためには不貞行為があったことを立証できる証拠が必要です。
これについては「自宅不倫を裏付ける強力な証拠」項にて後述します。
離婚・別居する
不倫したことを許すことができない場合、離婚や別居を検討するのも選択肢のひとつです。
不貞行為は民法に定める法定離婚事由ですので、裁判に進んだ場合であっても離婚が認められます。
ただし、離婚後に自分の収入や資産だけで生活していけないような場合は、離婚ではなく、別居という方法もあります。
別居中の生活費については、収入の多い側に請求ができます。そのため、別居してから離婚するかどうかを考えるというのも良いでしょう。
また、別居することで冷静になって今後のことを考えられるようになったり、相手方に反省の機会を与えたりする効果もあります。
なお、寝具や家具の買い替えや引っ越し費用については、その必要性と因果関係から裁判で認められるかどうかは判断が難しいといえます。
一方、示談交渉であれば慰謝料金額の調整として支払ってもらえる可能性もあります。 詳しくは弁護士にご相談ください。
自宅不倫は慰謝料が増額される可能性がある根拠
最もプライベートな空間である自宅で不倫することは悪質性が高い行為です。
そのため、自宅不倫の場合は慰謝料が増額される可能性があります。以下でその根拠について解説します。
計画性が高い
自宅不倫は出張や里帰り出産など配偶者のスケジュールを執拗に確認し、不在を狙って不倫相手を招き入れるものです。
このような行為は、配偶者への配慮に欠け、偶発的な過ちではなく計画的な背信行為とみなされる場合があります。
特に配偶者の妊娠出産時期に不貞行為があった場合は精神的な苦痛が大きいと判断される可能性があります。
被害者の私物や生活空間の侵害
衣類やベッド、タオルなどの被害者の私物を赤の他人、ましてや配偶者の不倫相手に使われれば、言葉では言い表せないほどの精神的な苦痛を被ります。
自分の私物や生活空間を汚された事実は、精神的損害として重く考慮される可能性があります。
子供への悪影響
自宅に子供がいる状況での密会や子供の生活空間を不倫に利用する行為は家庭環境や養育環境におよぼす影響が大きいと判断される可能性があります。
また、家族不信や情緒不安定につながる、子供の福祉に反する恐れがあり、慰謝料増額の理由として考慮される場合があります。
自宅不倫を裏付ける強力な証拠

自宅不倫は慰謝料が増額される可能性がありますが、より有利に進めるためには、不貞行為があったことや悪質性を立証する証拠が必要です。
ラブホテルなど性行為が前提の宿泊施設なら領収書や出入りする写真が不貞行為の証拠になり得ます。
一方、自宅不倫の場合は「一緒に自宅に入ったこと」だけでは十分とはいえず、不貞行為があったことが推認できる証拠が必要です。
しかし、自宅だからこそ得られる証拠があります。
| 証拠の種類 | 内容 |
|---|---|
| 性行為を裏付ける直接的な証拠 | カメラや音声レコーダーに記録された肉体関係を示す映像や音声。 |
| 密会を伺わせるLINEやSNS | 「お家デート、楽しかったね」「次はいつ(自宅に)行ける?」といった、場所を特定できるやり取り画面のスクリーンショット。 |
| 自宅の出入りや滞在時間がわかる証拠 | ドライブレコーダー映像や防犯カメラ・見守りカメラ映像、インターホンの録画記録 |
| 遺留品 | ゴミ箱から発見された避妊具や髪の毛、化粧品、吸い殻など。※新聞など日付がわかるものと一緒に撮影し、保管する。 |
| 不倫を自白した音声や映像 | 配偶者や不倫相手が不倫を自白した際は書面や録画、録音で記録する。 |
| 探偵の調査報告書 | 不倫相手の滞在時間や入退室の様子を時系列でまとめた書類 |
性行為を裏付ける直接的な証拠を入手できればベストですが、それ以外の証拠であっても複数集めることで、裁判で認められる可能性が高まります。
なお、無理に証拠を集めようとすれば違法行為に問われる恐れがあります。
どのような方法でどのような証拠を集めれば良いかについては事前に弁護士にご相談ください。
自宅不倫を疑ったら弁護士へ
自宅で不倫されたことを知れば、ショックを受け、冷静でいられないことがほとんどです。
自宅不倫は証拠を集めやすいという特徴がありますが、精神的なタフさも必要です。
自宅不倫を疑ったら弁護士に相談し、アドバイスを受けましょう。弁護士に相談することで以下のようなメリットが得られます。
- 慰謝料請求や離婚成立の見通しについてアドバイスしてもらえる
- 法的に有効な証拠の集め方や注意点を教えてもらえる
また、弁護士に依頼すれば、離婚手続きや相手方との交渉、誓約書の作成なども一任できるため、精神的な負担を軽減できます。
まとめ
出張や帰省、里帰り出産などで長期間家を空けると、自宅で不倫されるケースがあります。
自宅という聖域で行われた不倫行為が行われた事実を知れば、屈辱を感じたり、言葉では言い表せないほどのショックを受けたりすることでしょう。
しかし、悪質性が高く、精神的苦痛が大きいということは、その分慰謝料の金額に反映される可能性があります。
本記事では対処法を3つご紹介しています。ご自身が今後どのような人生を歩まれるかによって、慎重に判断しましょう。
なお、離婚や慰謝料請求には性行為があったことを客観的に立証できる証拠が必要です。
自宅不倫は証拠を集めやすい傾向がありますが、集め方によっては法的リスクに問われたり、集めた証拠が無効になったりする恐れがあります。
不倫や離婚問題に強い弁護士に相談し、どのような証拠をどう集めれば良いかアドバイスを受けたうえで、行動しましょう。
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