離婚のメリットとデメリットとは|男女別・子供の有無別でも紹介!

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弁護士監修

濵門 俊也

記事監修

濵門 俊也弁護士【弁護士 濵門 俊也(ハマカド トシヤ)】東京新生法律事務所

離婚のメリットとデメリットとは|男女別・子供の有無別でも紹介!

離婚したほうがいい?それともやめたほうがいい?どうしようと迷っている方もおられるでしょう。

このコラムでは、離婚に関して、精神面、時間、経済面などさまざまな面でのメリット・デメリットを紹介します。

離婚するかどうか決断する前に最後までお読みください。

目次
  1. 離婚のメリット・デメリット
    1. 離婚するメリット
    2. 離婚するデメリット
  2. 男性が離婚するメリット・デメリット
    1. 離婚するメリット
    2. 離婚するデメリット
  3. 女性が離婚するメリット・デメリット
    1. 離婚するメリット
    2. 離婚するデメリット
  4. 子供がいて離婚する場合のメリット・デメリット
    1. 子あり離婚のメリット
    2. 子あり離婚のデメリット
  5. まとめ

離婚のメリット・デメリット

離婚のメリット・デメリット

離婚すると、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

離婚を考えている方は、現状に何か問題があると思われますが、それは離婚すれば解決する問題でしょうか?それとも、現状を変える努力で何とかなるものでしょうか。

離婚してから後悔しないためにも、メリット・デメリットを多角的に見ていきましょう。

離婚するメリット

まず、離婚するメリットを大きく下記の2つに分けてそれぞれ紹介します。

  • 精神的なメリット
  • 時間や経済的なメリット

精神的なメリット

日常生活のイライラ、悩みの原因がなくなってスッキリする

離婚すれば、配偶者の性格や生活習慣、日々ストレスをためていた原因がなくなり、精神的に安定します。

配偶者からの束縛、DVやモラハラから解放される

束縛やDV・モラハラを受けていた場合、離婚することで束縛やDV・モラハラから解放されます。

自由に物事を決められる

配偶者の好みに合わせて選んでいた服や髪形、インテリアなど、自分好みに変えられます。

新しい人と恋愛、結婚できる

配偶者が不倫をしていた、または配偶者に愛情を感じなくなった場合、離婚すれば、別の人と恋愛し、結婚できるチャンスが生まれます。

新天地で人生を再スタートさせられる

婚姻中は、配偶者の仕事や転勤で住む家を決めたり、家の場所に合わせて自分の仕事や働き方を決めたりしていたかもしれません。

離婚すれば、住む場所も仕事も変えられる可能性があります。心機一転、新たな夢に挑戦することもできます。

時間や経済的なメリット

自分のために使う時間が増える

相手のために使っていた時間が減り、自分のために使える時間が増えます。外出や旅行のスケジュールも自由に決められ、休日は好きなだけ寝ていられます。

お金の使い方を自分で決められる

浪費家・ギャンブル好きな相手と借金を抱えて暮らし、なかなか貯蓄できなかったケースや、逆に相手がケチ過ぎてお金を自由に使えなかったという人もいます。

このような場合、離婚するとお金の使い方を自分で決められるため、貯めるも使うも自由になります。

離婚するデメリット

離婚にはメリットもあれば、やはりデメリットもあります。そもそも結婚生活は夫婦2人が支え合って成り立っていたものであり、独り身になってからは難しいこともあります。

以下では、デメリットを大きく3つに分けて紹介していきます。

  • 精神的なデメリット
  • 経済的なデメリット
  • 準備や手続きのデメリット

精神的なデメリット

孤独感に苛まれる

夫婦や家族でにぎやかに過ごすことが日常だった人は、離婚して1人になったとき、独り身のつらさが身に染みるかもしれません。

愛する子供と離れて暮らすことになれば、面会する機会は限られ、自由に会えなくなる可能性もあります。

支え合う相手がいなくなる

婚姻中、いざ相談したいことがあったり、病気になったりしたとき、お互いに支え合って乗り越えてきたのではないでしょうか。離婚で独り身になると、そんな相手がいなくなります。

再婚できず老後1人でいるかもしれないと考えると将来が不安になり、心細くなることもあるでしょう。

世間体が気になる、親に申し訳なくなる

離婚が珍しくなくなったとはいえ、「結婚に失敗した」「何か問題があったのでは」と、離婚したことを良く思わない人はいます。

親族や会社、友人間で離婚に関して噂をされ、マイナスイメージを持たれる可能性もあります。

また、自分たちの親をはじめ、結婚を祝福してくれた周囲の人に申し訳ない気持ちになることもあります。

自分たちが離婚したことで、親が周りの人にあれこれ言われる可能性もあります。

経済的なデメリット

収入が減り、家計が苦しくなる

夫婦共働きだった場合、離婚で稼ぎ手が自分1人になると世帯収入が減ります。

共働きだったからこそできた趣味や旅行、外食などの贅沢をする余裕がなくなり、持ち家や車を手放さなければならないこともあります。

将来や老後への不安が生まれる

自分が病気になったとき、また、老後に1人暮らしを続けることを考えると、ある程度の貯蓄が必要になります。

夫婦でいれば支え合えますが、1人では頼る相手がいません。自分の親も年を取るのでいつまでもあてにはなりません。

準備や手続きのデメリット

離婚に向けての話し合いで疲弊する

仕事や家事、育児など忙しい日常生活を送りながら、配偶者と離婚に向けての話し合いをするのは大きな負担となります。

離婚は子供の親権、財産分与や慰謝料、養育費といったお金の問題など、簡単に決められない事柄も多く、泥沼化する可能性もあります。

引っ越しなど新生活の準備に追われる

上記と同じく、日常生活を送りながら新しく住む家探し、引っ越しの手配と、しなくてはならない作業が増します。

家財道具を持たずに家を出る場合は、一から揃えなければなりません。

役所など各種手続きが煩雑

離婚すると、離婚届だけでなく、年金や健康保険、生命保険、子供の学校関係を始め、さまざまな手続きが必要になります。

平日の日中に役所に出向かなければならないなど、仕事を持つ人にとっては時間を捻出することも負担になります。

男性が離婚するメリット・デメリット

男性が離婚するメリット・デメリット

上記では男女共通のメリット・デメリットをお話してきましたが、ここから男性が主に対象となるメリット・デメリットを紹介していきます。

なお、家庭によっては男性、女性のメリット・デメリットが逆になるケースもあります。ここでは一般的な例を紹介します。

離婚するメリット

家族を守るプレッシャーから解放される

一家の大黒柱として、専業主婦の妻や子供を養うため、仕事で無理をしたり、本当は仕事を変えたくても会社を辞められなかったりした夫。

一家が路頭に迷わないように守るプレッシャーは相当なものだったでしょう。

離婚すれば、その重圧から解放され、自分のために働くことができます。

お小遣い制でなくなる

家計のために少ないお小遣いで我慢していた夫は、離婚によってお金の使い途を自由に決められるようになり、「食費を削ってでも趣味に回す」といったことができるようになります。

「家族のために」から解放される

子供がいた場合、婚姻中は家族のため、子供のためにいろいろなことを優先してきたことでしょう。

離婚後、ファミリーカーからスポーツカーへ乗り換える、子供の教育・学区のために住んだ家から会社の近くへ引っ越すなど、家族のために選んだことから自分のために選び直すことができます。

離婚するデメリット

経済的な負担が生じる

離婚の際、財産分与が行われます。婚姻中に築いた夫婦の共有財産は、離婚時に夫婦で2分の1ずつに分けるのが一般的です。

結婚後に外で稼いだお金は夫だけのものではなく、夫婦の共有財産として離婚時に半分を妻に渡すことになります。

未成年の子供がいる場合、親権者は母親となるケースが多く、離婚後子供が未成年の間は養育費の支払いが続きます。

人数が多い場合や子供が幼い場合、長く支払いが続くため、負担が大きくのしかかります。経済的な負担は再婚に影響することもあるでしょう。

そのほか、持ち家に妻が残って夫が家を出る場合、夫は新しい自宅の家賃を払うことに加え、自分が住まなくなった元の家の住宅ローンを払い続けなくてはならない可能性があります。

また、男性・女性に限らず離婚理由によっては慰謝料を請求されるケースもあります。

家事を自分でしなくてはならなくなる

離婚後は家事を全て自分ですることになります。洗濯、掃除、料理だけでなく、それに伴う買い物、銀行や役所など主に平日の昼間に行う用事、季節ごとの衣替えやクリーニングなど、家事といっても幅広いものです。

一人暮らし経験者なら一通りできますが、一人暮らしをしたことがなく、婚姻中も妻に任せっぱなしにしていた男性にとっては、仕事をしながら未経験の家事を全て日々こなすのは、なかなか難しいことでしょう。

女性が離婚するメリット・デメリット

女性が離婚するメリット・デメリット

女性が主に対象となる離婚に伴うメリット、デメリットを紹介していきます。これも、家庭によっては男性、女性のメリット・デメリットが逆になるケースもあります。

離婚するメリット

家事をマイペースにできる

夫の起床時間や帰宅時間に間に合わせて食事や風呂を用意するなど、婚姻中は生活リズムや家事のペースを夫に合わせていた人も多いでしょう。

離婚するとマイペースに生活することができ、家族がいるときは「きちんとしないと!」とがんばっていた家事も、多少の手抜きができるようになります。

「大きな息子」から解放される

夫がマザコンというケースも少なくありません。義母の味が大好きで、好き嫌いだらけのワガママな夫に合わせていた料理のメニューや味付けも、自分好みに変えられます。

妻を母代わりにして、いつまでも子供気分の抜けない「大きな息子」が一人減ると、楽になります。

義父母や親族、夫の友人や会社との付き合いがなくなる

義父母や義理の兄弟、親族、夫の友人や会社関係……離婚すれば夫関係の人との絡みがなくなります。

悩んでいた嫁姑問題や義実家とのトラブル、義理で仕方なく行っていた交際や人間関係のしがらみから解放されます。

離婚するデメリット

自分で働いて稼ぐ必要が生じる

夫に収入を頼っていて、専業主婦やパート勤務で夫の扶養に入っていた人は、自分で食べていけるだけ稼がなくてはなりません。

そもそも専業主婦歴が長い、働いたことがない、あってもブランクが長い、資格や技術がない、年齢が若くない、となると正社員の雇用は難しく、就職先も限られ、思ったような収入が得られず困窮してしまうかもしれません。

車を使えなくなる

夫に車の運転を頼っていて自分では運転できないという女性もいるでしょう。

離婚すると車を使った移動ができなくなり、病院や子供の送り迎え、家族での遠出や実家への帰省、大量の買い物などが不便になります。

子供がいて離婚する場合のメリット・デメリット

子供がいて離婚する場合のメリット・デメリット

子供がいるのといないのとでは、同じ離婚でも状況が全く異なります。夫婦が離婚したあとでも親子関係はなくなりません。

子供がいる場合、離婚後も子供のことまで考えて生きていく必要があります。下記では、子供がいる夫婦が離婚する場合のメリット・デメリットを紹介していきます。

子あり離婚のメリット

DVやモラハラ、両親の諍いから子供を守れる

子供が親から直接虐待やDV、モラハラに遭っていた場合、あるいは母が父から(または父が母から)DVやモラハラを受けている状態を子供が見て育った場合、子供が将来暴力をふるったり、ふるわれたりする恐怖が生まれる恐れがあります。

また、夫婦ゲンカが絶えないなど、夫婦が互いに子供に悪口を聞かせるような環境で育つと、子供は怯えたり、気を遣って良い子であろうとしたりすることもあり、心のバランスを崩して体調にも影響を及ぼす恐れがあります。

子供の心身の健やかな成長を大切にするからこそ、離婚したほうが良いケースもあるのです。

教育方針の違いがなくなる

しつけや進学、習い事など大事なポイントで夫婦の教育方針が異なり、その度に諍いが起こるようでは、子供は混乱してしまいます。

子供のための争いごとがなくなるのなら離婚も一つの選択肢でしょう。

跡取りだった子供が離婚で母と家を出て、自分の夢を追いかける自由を手に入れることもあります。

子供の前で仮面夫婦を演じなくてよい

夫婦仲は冷え切っているけれど、子供や世間の前では一応夫婦を演じてきた仮面夫婦もいるでしょう。しかし、子供が何も感じていないとは限りません。

離婚してギスギスしながら仮面夫婦を演じ続けるのをやめられたことで、親に笑顔が増え、「子供がそれをうれしく感じている」という人もいます。

子供と親の一体感が増す

片親での育児は経済的にも時間的にも余裕がなくなってしまいがちですが、親子が支え合い、がんばろう!と前向きになり、一体感が増したという人もいます。

子供に自立心が芽生え、自分のことを自分で進んでするようになった、成長したというメリットもあります。

子あり離婚のデメリット

子供側のデメリット

子供が寂しい思いをする

親の離婚によって、子供は大好きな父または母と暮らせなくなり、祖父母とも離れ、傷つき、悲しみ、不安になってしまう恐れがあります。

同性の親との別れは、身近な相談相手がいなくなることにもなります。

入学式や卒業式、運動会や授業参観などの行事に親がいないため、子供が悲しい思いをすることもあるでしょう。

環境の変化により心身に影響を及ぼす可能性がある

離婚に伴って苗字が変わる、引っ越しや転校して友達と会えなくなる・・・

離婚という親の都合で、子供の環境にも急激な変化が起こります。もちろん親が離婚しても問題を抱えることなく育つ子は多くいますが、心身に変調をきたしてしまう子もいます。

経済的に我慢をさせることがある
経済的に余裕がなくなり、習い事や買いたいものなどを子供に我慢させたり、進学に影響したりすることもありえます。

親側のデメリット

親側のデメリット

子供と会えなくなる

離婚の際、親権を両親のどちらが持つかを決めますが、母親が持つケースがほとんどです。特に幼い子供は普段から育児を担っている母親が必要という考え方があります。

また、父親は仕事で子供と接する時間が持ちにくいことからも、男性が親権を獲得するのは不利と言わざるを得ません。

子供との面会も、母親が制限する、会わせないなど、男性側の思うようにいかないケースがあります。

ワンオペ育児になる

夫婦2人でしていた育児を離婚後は1人で担い、子供の分まで生活費を稼がなくてはならないため、仕事との両立が必要になります。

自分が病気になったときも、実家の親を頼ったりシッターを頼んだりしなければ、育児を代わってもらうことができません。

離婚前は子供を配偶者にみてもらって自由な時間を作り、趣味や友達と会うことなどができていた人も、離婚後は外出ができなくなるなど行動に制約が生じます。

経済的な負担がある

子供を引き取った側は一家の大黒柱として養っていかなくてはなりませんし、子供と離れて暮らす側の親も取り決めた養育費を支払わなくてはなりません。

しかし、養育費が払われなくなるケースも多く、ひとり親家庭の貧困化が社会問題になっています。

親が子供に少しでもお金をかけられるようにと働く時間を増やした結果、子供と一緒にいる時間が減り、子供の行動に目が届きにくくなくなってしまう可能性もあります。

再婚が難しい可能性がある

離婚で新しい恋愛や再婚ができるチャンスが生まれますが、子供がいることを受け入れてくれる人となるとなかなか難しいものです。

自分と相手がいくら再婚したいと思っても、子供の気持ちを考えると踏み切れないと悩む方も多いでしょう。

自分の連れ子と、再婚したい相手がうまくやっていけるか、その逆のパターンももちろん心配なところです。

別れても元配偶者や親族とのやり取りが続く

子供がいなければ、離婚後に元配偶者やその親族との付き合いはなくなります。

しかし、子供がいると、元配偶者との親子関係はなくならないため、元配偶者や元義父母など親族とのやり取りが続く場合があります。

元配偶者が亡くなった場合、子供に相続権があるため、相続の話し合いに参加することになります。

相続させたい場合は元配偶者やその親族と連絡を取れる状態にしておくことが必要です。

まとめ

離婚のメリット・デメリットを紹介しましたが、何がメリット・デメリットになるかは人によって変わります。

離婚で悩んだら離婚問題に強い弁護士に相談することが重要です。

当サイト「離婚弁護士相談リンク」は離婚問題に強い弁護士を厳選して掲載しています。ぜひお役立てください。

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