弁護士との離婚相談の仕方|上手に相談するコツと事前に準備すべきこと
離婚問題は弁護士に依頼すれば良いのはわかっているけど、実際、何をどう話したら良いかわからない…
弁護士に事件を依頼する際、事前に法律相談を行います。弁護士との法律相談には相談料がかかります。また、初回相談は30分~1時間と相談時間を制限しているところも多いため、効率良く話す必要もあります。
この記事では、離婚問題を弁護士に相談する際の相談の仕方について詳しく解説します。
- 目次
☝この記事の内容を動画でも解説しています
離婚弁護士との相談の仕方-事前準備編-
弁護士の法律相談は時間が限られていることが多いため事前準備が必要です。では、どのような準備をすれば良いのでしょうか。
弁護士に相談する内容をまとめておく
弁護士に相談する際は、簡潔に話すことが重要です。そのため、事前に相談する内容をまとめておき、メモに残しておきましょう。メモを作成する際は以下のことを意識して作成すると良いでしょう。
何を解決したいのかを明確にする
まず、「何を解決したいのか」を明確にしましょう。
離婚問題と一口に言っても、「離婚したい」「親権を獲得したい」「慰謝料を請求したい」など、人それぞれ悩みが違います。離婚したい場合は離婚理由も簡潔にまとめておきましょう。
慰謝料請求したいのであれば何に対して慰謝料を請求するのかなどもまとめておきましょう。
問題を時系列でまとめておく
離婚や揉めごとに発展した経緯についても時系列でまとめておきましょう。経緯をまとめる際は発端から現在までを簡潔にまとめることが重要です。
離婚弁護士との相談の仕方-相談編-
弁護士に相談する際は予約が必要です。最近は電話だけでなく、お問合せフォームなどから直接予約できる法律事務所も増えています。予約してから相談に行きましょう。
弁護士と相談する際は以下のポイントを押さえて相談すると良いでしょう。
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離婚に強い弁護士の選び方って?弁護士選びで失敗しないポイント。
依頼者本人が相談に行く
基本的なことですが、問題の原因や経緯は本人しかわからないことも多いです。また、解決策が複数ある場合、どれを選択するかは本人が決めるべきです。
やむを得ない事情を除き、適切なアドバイスを受けるためにも依頼者本人が相談に行きましょう。
相談したい内容と関連のある資料や証拠はすべて持参する
弁護士が適切にアドバイスをするためには、問題を正確に把握する必要があります。そのため、相談内容と関連する資料や証拠はすべて持参して相談しましょう。
弁護士との相談の際に持参したほうがが良いものには以下のようなものがあります。自分の相談内容に合ったものを持参しましょう。
- 相手方弁護士からの通知書
- 給与明細や預金通帳など財産を証明するもの
- 不貞行為やDV被害の証拠となるもの など
なお、書類や資料を持参する際は直接書き込んだり、手を加えたりしてはいけません。
重要なことから順番に話す
弁護士と相談する際は、一番解決したいことや重要なことから順番に話すことが大切です。
離婚問題で悩んでいる人は過去のことや恨みごとを延々と話す傾向があります。話を聞いてもらいたい気持ちがわかりますが、弁護士との相談は時間が限られています。
一番重要なこと、最も解決したいことから順番に話すようにしましょう。
事実をありのまま説明する
弁護士に相談する際は、自分にとって不都合なことも包み隠さず、正直に話しましょう。
相談者の都合の良いことだけを話し、都合の悪いことを隠してしまうと弁護士が適切にアドバイスをすることができません。自分にとって不利益なことも含め、すべて正直に話すことで弁護士も最適な解決策を導きやすくなります。
メモを取るなら事前に許可を取る
弁護士と相談する際は弁護士からのアドバイスをメモしておくのも良いしょう。特に法律問題は専門用語が多く、一度聞いただけでは覚えられないこともあります。
このようなとき、メモを取っておけば、あとから見返すことができます。
弁護士との相談中にメモを取る際は事前に許可を得てからメモを取るようにしましょう。あらかじめメモを取ることを伝えておけば、断られることはほとんどありません。
稀にボイスレコーダーで録音しようとする方もいますが、これも必ず弁護士の許可を得てから録音するようにしましょう。
まとめ
離婚問題を弁護士に相談する際の相談の仕方や事前準備について説明しました。弁護士との法律相談は時間が限られていることが多いため、事前準備が重要になります。
最近は相談料無料という法律事務所も増えていますので、そういった事務所を利用すると費用を気にせず相談することができます。もちろん、相談料無料の場合であっても問題を簡潔に話すことは忘れてはいけません。
当サイト「離婚弁護士相談リンク」は離婚問題に強い弁護士を厳選して掲載しています。「初回相談料無料」の法律事務所も多く掲載していますので、ぜひお役立てください。
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