立会い出産は離婚率が高い?メリット・デメリットと離婚を回避するコツ
立会い出産は、子供が生まれる感動や苦労を夫婦で共有することができます。
しかし、立会い出産は離婚率が高いという話を聞き、立ち会うべきかどうか迷っている夫婦もいるかもしれません。
この記事では、「立会い出産の離婚率が高い」と言われる理由や、離婚を回避するためのコツを解説します。
- 目次
立会い出産とは
立会い出産とは夫や家族が分娩室まで付添い、出産の瞬間を一緒に迎える出産スタイルを指します。
出産に伴う痛みや不安と戦う妻をサポートし、出産の状況を目の当たりにすることで子供を産むことの大変さを理解することができます。
また、立会い出産をすることで、夫が「父親になる」という自覚を持ちやすくなるとも言われています。
立会い出産のメリット
立会い出産には以下のようなメリットがあります。
新しい命が生まれる瞬間に夫婦で立ち会うことができる
一般的な出産では、新しい命が生まれる瞬間に夫は立ち会うことは出来ません。
一方、立会い出産であれば新しい命が生まれる瞬間に夫婦で立ち会うことができます。
出産は非常に大変ですが、「産みの苦しみ」に夫婦揃って向き合うことで、より深い絆や感動が生まれることが期待できます。
妻を精神的にサポートできる
陣痛が始まればすぐに生まれるというわけではなく、時間がかかるケースもあります。
お産で苦しんでいるとき、隣に夫がいるだけでも妻にとっては精神的なサポートになりますし、心の支えになるでしょう。
「もしも」のことがあったときに後悔しにくい
出産とは何が起こるかわからないものです。なかには、危険な状態に陥ることもあります。
緊急で帝王切開となったり、生まれてすぐに赤ちゃんが泣かなかったりなど、さまざまなことが起こります。
一般的な出産であれば、夫は病院の待合室などで待つため、結果だけを知ることになります。
しかし、立会い出産であれば全ての経過を実際に目にすることができます。
経過や状況をすべて把握することで、何かあったときでも後悔することなく、「自分ができることはした」「納得が行く選択ができた」と思えるはずです。
立会い出産のデメリット
立会い出産はメリットばかりではなく、デメリットもあります。デメリットも知ったうえで、立会い出産を選択すべきか考えましょう。
セックスレスになる可能性がある
分娩は想像以上に壮絶です。リアルな分娩の瞬間を見てしまうことで、ショックを受けてしまう男性も多いものです。
特に、女性に対する理想が高い男性は影響を強く受ける傾向があります。
立会い出産を経て恋愛感情が家族の一員としての愛情に変わり、スキンシップが減ったり、セックスレスに陥ったりする可能性があります。
妻を異性として見ることができなくなることも
立会い出産では、普段とは違う妻の姿や壮絶な現場を見ることになります。
そのため、出産に立ち会うことで、妻を異性として見ることができなくなってしまう男性もいるようです。
なかには、「妻を子供の母親としてしか見られなくなった」という意見もあります。
立ち会い出産がきっかけで夫への気持ちが冷めることもある
立会い出産がきっかけで相手への気持ちが変わってしまうのは男性側だけではなく、女性側にも起こり得ます。
妻としては見せたくない姿を夫に見せることになるため、「立会い出産をしたくない」という意見もあります。
そのような意見を無視して当日分娩室に入ってくることがあれば、夫に対する信頼は崩れてしまうでしょう。
妻がお産を頑張っている隣で夫がうろたえている姿を見て、「役に立たない」「頼りない」と感じてしまい、気持ちが冷めてしまうこともあるようです。
立会い出産の離婚率が高いと言われる理由
「立会い出産は離婚率が高い」という噂を耳にした方もいるでしょう。
立会い出産の離婚率が高いという話はあくまでも噂であり、離婚率が高いことを裏付けるようなデータはありません。
しかし、立会い出産によってセックスレスに陥ったり、妻を異性として見ることができなくなってしまったり、夫への信頼を喪失してしまったりすることなどによって離婚を考えることもあるようです。
立会い出産を理由とした離婚を回避するために
立会い出産は「夫婦にとって良い経験になる」と考える方は多いですが、離婚の原因になってしまえば元も子もありません。
立会い出産を理由とした離婚を回避するための対処法を紹介します。
立会い出産をするかどうか夫婦で話し合っておく
まず、立会い出産をするのかどうかについて、互いに本音で話し合うことが大切です。
妻が立会い出産を望んでいる場合、「断れば妻が失望するのではないか」と考えて断ることができない男性もいます。
自分の気持ちをしっかり伝え、立会い出産によるデメリットや反対派の意見も参考にしながら、しっかりと話し合いましょう。
立会い出産をする場合は夫側の対応が重要
立会い出産では夫の対応がとても重要な役割を果たします。 出産は陣痛室や分娩室に入ってから時間がかかることも多いです。
仕事が忙しいタイミングと重なると、夫側が出産に集中できずに的外れな対応をしてしまうことがあります。
ただ側にいれば良いというわけではありません。
「妻と一緒に頑張る」という気持ちや妻への励まし、ねぎらいの言葉をかけることを忘れないようにしましょう。
セックスレスに陥った場合
立会い出産でセックスレスに陥った場合は、なるべく早い段階で対処するようにしましょう。
時間が経つほど二人の距離は離れてしまいますし、勇気を出してスキンシップを取ろうとしてもうまくいかなくなってしまいます。
夫婦で話し合うだけでは解決しない場合は、カウンセリングに通うなど専門家の力を借りることも検討してみてください。
立会い出産を選択する際の注意点
立会い出産のメリットとデメリットについて夫婦で話し合い、「立会い出産をする」と決めた場合は次のことに注意しましょう。
立会い出産できる病院・産院かどうか確認しておく
立会い出産はどの病院や産院でも行えるわけではありません。
特に今は新型コロナウイルス感染拡大の影響で立会い出産を行っていないところも多いです。
立会い出産を考えているのであれば、事前にホームページなどで立会い出産が可能な病院や産院を探しておくようにしましょう。
出産前に突然病院を変更することは困難です。転院する場合は余裕を持って準備しておきましょう。
立会い出産の際の条件を把握しておく
立会い出産をする場合に条件を設けている病院もあります。
写真やビデオ撮影ができない場合もあれば、両親学級への参加が必須のケースもあります。
病院ごとに立会い出産の条件や考え方は異なるため、医師や助産師に確認しておくことが大切です。
夫もお産の流れについて知っておく
「夫に立会ってもらって良かった」と妻に思ってもらうためにも、お産の流れや知識について夫側も予め理解を深めておきましょう。
まったく知識のない状態で当日を迎えてしまうと、上手く対処できない可能性があります。
特に初産は時間がかかる可能性があります。何が起きても対処できるよう、お産について知っておきましょう。
「立ち会いたくない」「立ち会ってほしくない」という場合の対処法
夫婦の一方がお産に「立ち会いたくない」「立ち会ってほしくない」と考えている場合の対処法について解説します。
夫が立ち会いたくない場合
妻が立会い出産を希望しているにも関わらず夫が「立ち会いたくない」と考えている場合は、夫側が妻に歩み寄るようにしてください。
あとになって、立会い出産を拒んだことに対して妻から文句を言われる可能性もあるため、「どうしても嫌だ」という場合でなければ立ち会うことを検討してみましょう。
分娩室に入る直前までは一緒にいるなど、互いの折衷案を提案してみても良いでしょう。
妻が夫に立ち会ってほしくない場合
妻が立会い出産を望まないのであれば、夫は妻の希望を尊重すべきでしょう。
妻が嫌がっているにも関わらず夫が立会い出産を希望するというケースは少ないですが、嫌がるものを無理に行おうとすれば二人の関係性に影響する可能性があります。
妻側も立会い出産のデメリットを夫に説明し、理解してもらうようにしましょう。
「立会い出産を行って後悔している人も多い」「出産に集中したい」「陣痛室にいてくれれば十分」など、十分に意見をすり合わせると良いでしょう。
立会い出産を理由に離婚を考えたら弁護士に相談
出産はあくまで夫婦生活の一通過点です。お産を含め、どのような問題が生じても夫婦で一緒に乗り越えていくことが大切です。
どれだけ努力しても関係を改善できず、立会い出産を理由に離婚したいと考えた場合は弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士は離婚に向けた相談だけではなく、状況を整理し、今度の見通しや法的なアドバイスしてくれます。
まとめ
立会い出産にはメリットもありますが、夫婦関係を変えてしまうようなデメリットもあります。
夫婦でしっかりと話し合い、双方が納得したうえで立会い出産するかどうかを決めるようにしましょう。
立会い出産をきっかけに夫婦関係が悪化し、努力してみたものの、改善できずに離婚したいと考えた場合は弁護士に相談することをおすすめします。
当サイト「離婚弁護士相談リンク」は離婚に強い弁護士を厳選して掲載しています。ぜひお役立てください。
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