不倫問題に強い弁護士の選び方|弁護士に依頼をするメリットは?
浮気や不倫が原因で離婚する夫婦は多くなってきています。不倫で離婚する人が多いということは、それだけ配偶者の不倫で精神的にダメージを受けている人も多いということです。
不倫は慰謝料を請求できる理由のひとつです。お金で心は癒えませんが、せめて傷ついた分だけ相手から慰謝料を支払ってもらいましょう。
しかし、不倫を理由に離婚したり慰謝料請求するには専門知識が必要です。
弁護士であれば、どうすれば適正な慰謝料を請求できるか、どうすれば有利な条件で離婚できるのかアドバイスしてくれます。
ここでは、配偶者の不倫に悩んでいる人が不倫問題で相談するときの弁護士の選び方や弁護士に依頼するメリットを説明します。
- 目次
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不倫と浮気、不貞行為の違いは?
浮気・不倫・不貞行為など、さまざまな言い回しがありますが、これらはどのように違うのでしょうか。
「浮気」「不倫」
日常会話やテレビなどでよく聞くのが「不倫」や「浮気」でしょう。不倫や浮気は一般用語であり、法律用語ではありません。
また、これらに明確な定義や区別があるわけではありません。
離婚問題において、既婚者が配偶者以外の異性と親密な関係を持つことを不倫と呼ぶことが多いです。
一方で浮気は既婚者に限らず、特定のパートナー以外の異性と親密な関係になることを指すことが多いです。
どちらかというと、浮気のほうが不倫よりも意味が広く、程度が軽いというイメージです。
「不貞行為」
不倫や浮気と異なり、不貞行為は法律用語です。不貞行為とは既婚者が配偶者以外の異性と性的な関係を持つことをいいます。
不貞行為は民法で定められた離婚事由です。配偶者が不貞行為を働いたことを立証できれば離婚が認められます。
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不倫問題で弁護士に依頼をしたほうが良いケースは?
弁護士は不倫問題による相談も扱っています。不倫問題で弁護士に相談すべきなのはどのようなケースでしょうか。以下に例を挙げます。
自身の交際相手が既婚者で不倫している
- 交際相手の配偶者から慰謝料を請求されている
- 交際相手との間に子どもができたので、養育費や親権をどうすればいいか悩んでいる
- 交際相手との不倫関係を後腐れないように解消したい
自身の配偶者に不倫されている
- 配偶者の不倫相手に慰謝料請求したい
- 配偶者の不倫を理由に離婚したい
- 配偶者と不倫相手の関係を終わらせたい
- 配偶者と不倫相手の間に子どもができ、養育費の支払いや誰が育てるべきか悩んでいる
不倫問題で弁護士に依頼できること
不倫問題を実際に相談すると、弁護士はどのようなことをしてくれるのでしょうか。以下で見ていきます。
交渉での弁護士の役割
離婚や慰謝料請求では、配偶者や配偶者の不倫相手と交渉しなければなりません。
しかし、不倫されて離婚を考えているほどですから、相手と冷静な話し合いができないこともあります。そもそも直接交渉なんてしたくないでしょう。
このようなとき、弁護士は依頼者の代理人として配偶者や不倫相手と交渉をしてくれます。不倫問題では話し合いがまとまらないこともあります。
弁護士であれば、調停や裁判も想定しながら依頼人に有利になるように交渉を進めてくれます。
調停での弁護士の役割
離婚や慰謝料の話し合いがまとまらなかった場合、離婚調停を申し立てます。このとき、弁護士であれば家庭裁判所に調停の申し立て手続きを代行してくれます。
申し立てる際に必要な書類(申立書や陳述書、主張書面など)についても、依頼者が有利になるように準備してくれます。つまり、依頼者は何もしなくていいのです。
また、調停の際は弁護士も依頼人と同席してくれ、こちらの言い分を伝えてくれます。
自分ひとりだと十分に主張を伝えられないこともありますが、弁護士が同席していればそのようなことも防げます。
裁判での弁護士の役割
離婚調停でも解決しない場合、裁判を起こすことになります。このとき、弁護士に依頼すれば、裁判を起こす際に必要な書類の準備を代行してくれます。
また、裁判を有利に進めるためにどのような証拠を集めるべきかのアドバイスや、裁判所への出頭も代行してくれます。
裁判は平日の日中におこなわれるため、仕事をしている人にとっては大きなメリットになります。
さらに配偶者の不倫を理由に離婚する際は、慰謝料請求ができます。慰謝料請求をする場合、離婚請求だけをおこなうよりも裁判は複雑になります。
このような場合も弁護士であれば依頼者が適切な慰謝料を受け取れるように対応してくれます。
弁護士に不倫問題を依頼するメリット
適切な対処で有利に進められる
不倫を理由に離婚する場合、法律的なことも多く、自分ではわからないことがたくさんあります。
自分だけで対応しようとすると、相手が不倫を認めなかったり不利な条件で押し切られることもあります。
弁護士であれば、依頼者が不利にならないように適切な対処法をアドバイスしてくれます。
精神的な負担が軽減する
不倫された人は精神的に大きなダメージを受けています。その状態で不倫をした配偶者や不倫相手と交渉するのはとてもつらいものです。
また、当事者同士の話し合いで解決しない場合は、調停や裁判を起こすこともあります。これらの作業は複雑で、精神的にも肉体的にも負担の大きなものです。
弁護士に依頼すれば、これらの複雑な作業をすべて代行してくれます。不倫をした配偶者や不倫相手との交渉もおこなってくれるので精神的にも楽になるでしょう。
裁判に必要な証拠集めができる
不倫で離婚や慰謝料請求をする場合、不貞行為があったという証拠を集める必要があります。しかし、証拠によっては裁判で認められないこともあります。
このとき、弁護士であればどのような証拠が有効なのか、またどのように証拠を集めればいいのかをアドバイスできます。
法的なアドバイスやサポートが受けられる
調停や裁判では法的な書類を作成する必要があります。書類作成は自分ひとりだと難しい部分もあります。さらに裁判や調停の手続きも複雑です。
このとき、弁護士に依頼すれば、書類の作成から裁判への出頭まですべて代行してくれます。
自分だけでは、相手から押し切られてしまい泣き寝入りせざるを得ないこともあります。弁護士であれば、そのようなことはありません。
法的な立場で適切な対処法をアドバイスしてもらえますし、依頼人が有利になるように進めてくれます。
慰謝料を高額で請求できる
自分ひとりで配偶者や不倫相手を相手に交渉すると、感情的になって適正な慰謝料の請求ができなくなることがあります。
さらに、「不倫はしていない」と配偶者が不貞行為を認めなかったり、「そんなに払えない」などと押し切られてしまうこともあります。
このような場合でも、弁護士に交渉を依頼すれば慰謝料を増額するために有利な証拠を集め、法的な手段で慰謝料請求をすることができます。
不倫問題を相談する弁護士を選ぶポイント
不倫問題は弁護士に依頼すれば大きなメリットが得られることを説明してきました。ただし、弁護士はそれぞれ得意分野があります。
不倫問題を相談する際は離婚や不倫問題に強い弁護士を選ぶことが重要になります。以下の点に注意して弁護士を選ぶと良いでしょう。
不倫に関する知識が豊富であること
当然のことながら、不倫問題を相談するなら不倫問題への知識や実績が豊富な弁護士を選びましょう。
法律事務所のウェブサイトを見て、不倫問題などを詳しく説明している弁護士であれば不倫に対する知識が豊富といえるでしょう。また、無料相談などを利用して相談することも有益です。
さまざまな質問に対して的確な回答を返してくれる弁護士は不倫問題に関する知識が豊富と考えていいでしょう。
不倫問題に関する経験や実績が豊富であること
不倫問題を相談するなら、知識が豊富なだけでなく、不倫問題を扱った経験や交渉歴が多いかどうかも重要です。
ウェブサイトに不倫問題の解決事例や口コミがあれば参考にしてみるといいでしょう。
自分と相性が良い通いこと
いくら不倫問題の実績や知識が豊富な弁護士でも、自分と馬が合わないようだと後々もめることにもなりかねません。特に不倫問題が裁判まで進むと、弁護士との付き合いも長くなります。
コミュニケーションがとりやすく、自分と相性が良い弁護士を選ぶことも大切です。
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不倫問題の弁護士費用の相場は?
ここからは、実際に不倫問題を弁護士に依頼する際に必要な費用について説明していきます。
法律相談料
相談料無料という事務所もありますが、それ以外の事務所は法律相談料がかかります。実際に弁護士に依頼する前に相談する際、必要になる費用です。
不倫問題では、おおよそ5,000円/30分(税抜き)が法律相談料の相場となっています。
着手金
着手金とは実際に弁護士に問題解決を依頼するときに必要な費用です。着手金の相場は、離婚手続きによって、以下のように変わります。
- 協議離婚 10万円~20万円程度
- 調停離婚 20万円~30万円程度
- 裁判離婚 30万円~50万円程度
弁護士報酬
弁護士報酬とは問題が解決したときに支払う費用です。成功報酬ともいいます。離婚の弁護士報酬の相場は30万円~50万円ということが多いです。
また、弁護士に依頼することで慰謝料が支払われた場合は、獲得した金額の10~15%くらいを追加で支払うことが多いです。
まとめ
配偶者に不倫されたと知ったら精神的に傷つきますよね。このようなとき、自分だけで冷静に対処することは難しいことが多いです。
不倫問題でスムーズに離婚するためには、弁護士に依頼し、適切な対処法をとることが大切です。
当サイト「離婚弁護士相談リンク」は離婚に強い弁護士を多く掲載しています。当サイトからの電話相談は無料ですので、ぜひ利用してみてください。
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