女性弁護士と男性弁護士のメリット・デメリット比較|失敗しない弁護士探し

- 目次
女性弁護士を選ぶメリット・デメリット
まず、最近ではテレビなどでも見かけることが多くなった女性弁護士について説明します。人数こそまだ少ないものの、女性弁護士だけの事務所も登場しています。
そんな女性弁護士に依頼をするメリットとデメリットをそれぞれ紹介していきます。
女性弁護士のメリット
女性弁護士のメリットですが、やはり女性という性別によるメリットが大きいです。
一般的にいわれる女性弁護士のメリットには次のようなものがあります。
- 依頼者が女性の場合は深い理解を得られる
- 依頼者が女性であれば悩みを相談しやすい
- 女性ならではの視点で細やかな仕事が期待できる
依頼者が女性の場合、同性ということで問題についての本質を理解してもらいやすく、深い理解を得やすいです。
同性のほうが問題に対して一丸となって解決へ向けて取り組めるでしょう。また、女性同士であれば男性にはしにくい相談もしやすくなります。
また、「同性であればきっとわかってくれる」という期待や安心感がありますから、そういったことも女性弁護士のメリットです。
女性弁護士は、「女性ならではの視点で細やかな仕事が期待できる」ということもメリットです。一般的に子育て経験が豊富なのは女性です。女性、特に子育て経験がある弁護士なら、母親としての苦労や心情をくみ取ってくれることが期待できます。
また、離婚後に生活に困窮しやすいのも女性のほうが多いですよね。女性弁護士なら、離婚に対する女性の不安な気持ちに寄り添ってくれやすいといえるでしょう。
女性弁護士のデメリット
女性弁護士にもデメリットはあります。それは次のようなものです。
- 共感しすぎて感情的になってしまう人もいる
- 話が合い過ぎて相談内容が愚痴だらけになってしまう
女性だからと一括りにできるわけではありませんが、女性弁護士は比較的感情的になりやすい傾向があります。共感して深い理解を示してくれるというメリットがある反面、逆にそれが行きすぎて、ひどい場合は依頼者とも口論になってしまうこともあります。
また、依頼者が女性ですと話が合い過ぎてしまい、建設的な相談ができず、愚痴や世間話で終わってしまうこともあります。気軽に相談しやすいというのは確かにメリットですが、それが必ずしもメリットであるとは言い切れないのです。
こんな人は女性弁護士がおすすめ
メリットもデメリットもある女性弁護士ですが、一般的に女性弁護士が向いているのは以下のような方です。
- 初めて弁護士に相談しようと思っている女性
- カウンセリングをしてほしい方
こうした方は、男性よりも女性の弁護士に相談するべきでしょう。初めて相談する場合、やはり弁護士という肩書きに気後れする方が多いです。しかし、女性弁護士であればその印象は幾分マイルドになりますから、相談しやすいでしょう。
女性弁護士の場合、悩みに深い理解を示してくれたり、共感してくれる方が多く、それによって心が楽になるという方もいます。問題解決を望むだけでなく、不安の解消もしたいということであれば、女性弁護士が適任です。
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男性弁護士を選ぶメリット・デメリット
次に、男性弁護士のメリットとデメリットを紹介します。日本では弁護士の8割を男性弁護士が占めています。人数比の関係もありますが、多くの方が男性弁護士に依頼することが多くなっています。
男性弁護士は女性とは違ったメリットやデメリットがあります。以下で詳しく見ていきましょう。
男性弁護士のメリット
男性弁護士の主なメリットは次のとおりです。
- 男性弁護士の数の方が多いので選択肢が広い
- 問題に対して大局的に取り組む方が多い
- 冷静に問題に取り組む方が多い
まず、弁護士の数ですが、日本の弁護士のほとんどは男性弁護士です。弁護士といってもさまざまな方がいますから、弁護士を選ぶときの選択肢が広くなります。
女性弁護士と比べて特定の問題を専門的にやっている方も多いので、依頼内容に応じた専門家を選ぶことができます。
次に、男性弁護士は問題に対して大局的に考え、解決策を進める方が多いです。
女性弁護士は1つの部分に集中する方が多いのですが、男性弁護士は俯瞰で物事を見ることができます。そのため、複数の問題が絡んでいる場合は男性のほうが向いているといえます。
最後に、男性弁護士は冷静な性格であることが多いです。依頼者に寄り添うがゆえに感情的になりやすい女性弁護士に比べて、一歩離れて冷静に問題解決に取り組む人が多いのです。
女性弁護士と比較して、男性弁護士のほうが解決までスムーズに進むこともあります。
男性弁護士のデメリット
反対に、男性弁護士のデメリットには次のようなものがあります。
- 選択肢が広いゆえに選ぶのが大変
- メンタル面のケアを後回しにする
男性弁護士の数はとても多く、選択肢が広いのはメリットですが、逆に広すぎて選ぶのが大変です。弁護士の質もピンキリですので、そのなかから良い弁護士を選ぶのに時間がかかります。
依頼者のメンタル面に疎いことが多いのも男性弁護士のデメリットです。
一歩引いて冷静に問題に取り組むからこそ、依頼者のメンタルに気付かないということもあります。心情を理解してくれないことで苛立ちを覚える依頼者もいますから、そういった意味ではデメリットになります。
こんな人は男性弁護士がおすすめ
次のような方は、男性弁護士を相談相手に選ぶと良いでしょう。
- こだわりがなく、すぐに相談したい人
- スムーズに問題解決を望む人
前者の「こだわりがなく、すぐに相談したい人」なら、数が多い男性弁護士に相談したほうが良いでしょう。
男性弁護士は人数が多いため、時間をかけなくても自分に合った弁護士を見つけやすくなります。余計なことを考えず、すぐに相談したいというなら男性弁護士が向いています。
後者の「スムーズに問題解決を望む人」も男性弁護士が向いています。女性弁護士に比べて感情的にならず、冷静に仕事をこなしてくれますので、問題解決までスムーズに進めてくれます。
自分に合った弁護士の選び方
男女それぞれのメリット・デメリットがありますから、最終的に重要なのは自分に合う弁護士が見つかるかどうかです。
弁護士を選ぶ際は次のような部分に気をつけましょう。
- 実績や知識の有無
- 料金が適正か
- 信頼できる人柄か など
まず重要なのは、その問題についての実績や知識の有無です。実績や知識がある方は状況に合わせた適切な対処が期待できますから、安心して任せることができます。
次に料金です。料金はその弁護士の信頼性を計る基準のようなもの。適正な価格を提示してくれば、信頼できる弁護士と考えて良いでしょう。
最後に弁護士の人柄です。お金を払ってプライベートな問題について依頼するわけですから、信頼できる人を選びたいですよね。もし、人柄に疑わしい部分があれば、実際に依頼をする前に考え直す必要があります。
では、多くの弁護士のなかから自分に合った人を見分けるにはどうしたら良いのでしょうか。
実績や知識の有無を確認する方法
実績や知識の有無を確認する方法は主に次のようなものがあります。
- 相談したい案件に似た過去の裁判例を直接教えてもらう
- 弁護士会に問い合わせ、相談したい案件に強い弁護士を紹介してもらう
- 弁護士のポータルサイトで相談したい案件に強い弁護士を探す
- 相談したい内容の論文や書籍を出している
- 相談したい内容について講義や講演をしている
- 相談したい内容についての専門家としてメディアに露出している
実績や知識を見るには相談案件に類似した過去の裁判例などを初回相談の際に聞いてみたり、弁護士のポータルサイトや弁護士会に問い合わせるなどして探すと良いでしょう。また、論文や書籍、講義や講演、メディアなどがあれば確認すると良いでしょう。
料金が適正かを確認する方法
料金が適正かどうかは次のような方法で確認しましょう。
- 複数の弁護士に見積もりをもらう
- 「相談料無料」や「完全成功報酬」の理由や発生する費用の詳細を聞く
一番はやはり複数の弁護士に見積もりを出してもらうことでしょう。
料金に規定はありませんが相場はあります。相場からあまりにも逸脱した金額を提示する場合は適正な金額とはいえません。また、それぞれのサービスの理由や費用の詳細を確認するのも良い方法です。
信頼できる人柄かを確認する方法
弁護士の人柄を確認したい場合、次の方法があります。
- 自分が信頼できる人に紹介してもらう
- 第一印象に不快感がないか
- 連絡や対応が早いか
自分が信頼している人の紹介であれば、信頼できる人柄の弁護士である可能性が高いでしょう。
次に第一印象で不愉快がない人というのも重要です。誠実な人は第一印象を大事にしますので、身だしなみや言葉遣いなどに気をつけているはずです。
また、連絡や対応の早さというのも誠実な人かどうかを見分ける大事な部分です。連絡や対応が早ければ、それだけ問題に真摯に取り組んでくれている証といえます。
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まとめ
男性と女性、どちらの弁護士もメリットやデメリットがあり、どちらが優れているということはありません。性別よりも自分に合う弁護士を選ぶことのほうが重要ですから、必ずしも同性の弁護士を選ぶ必要はありません。
問題の傾向や解決の最終的な条件、自身がどんな対応を望むのかなど、さまざまなことを考慮し、依頼する弁護士を探してみることをおすすめします。
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