離婚で弁護士を変えることはできる?支払い済みの費用はどうなるのか

基礎知識
弁護士監修
離婚で弁護士を変えることはできる?支払い済みの費用はどうなるのか

離婚は法律が絡む問題ですから、弁護士に依頼して問題を解決しようとする人もいます。

しかし、弁護士と契約したのは良いけれど、弁護士の対応が悪い、態度が横柄など、離婚問題を任せることに不安を覚えることもあるでしょう。

この記事では、離婚問題で依頼した弁護士を変えることはできるのかについて詳しく解説していきます。

目次
  1. すべての離婚弁護士が納得の行く対応をしてくれるとは限らない
    1. 弁護士の仕事が遅い
    2. 依頼者への説明が不十分
    3. 話し合っても解決しない場合は弁護士を変えることも検討する
  2. 離婚弁護士を途中で変えることはできる
  3. 離婚弁護士を変更すると支払った費用は返金されるのか
    1. 原則として着手金は返金されない
    2. 着手金を分割払いしていた場合
    3. 報酬金など一部費用を請求されることもある
  4. 離婚弁護士に変更を切り出すタイミング
  5. 離婚の弁護士選びで失敗しないポイント
  6. まとめ

すべての離婚弁護士が納得の行く対応をしてくれるとは限らない

弁護士といっても人間です。すべての弁護士が依頼者の納得の行くように対応してくれるとは限りません。

弁護士の対応が悪いと思ったらどうすれば良いのでしょうか。よくあるケース別に見ていきます。

弁護士の仕事が遅い

「積極的に動いてくれない」「連絡やレスポンスが遅い」など仕事が遅い弁護士もいます。このような場合、まずはこちら側の要望や意見を弁護士に伝えることが大切です。

このとき、書面を作成し、郵送あるいは直接事務所に持参して弁護士に説明すると良いでしょう。書面を作成し、証拠を残すことで弁護士が対応を改めることもあります。

依頼者への説明が不十分

依頼内容に応じて弁護士が動いてくれたとしても、報告や説明がなければ依頼者が進捗状況を把握することができず、不安になってしまいます。

また、離婚は法律や専門用語など難解な言葉が頻出します。専門用語や条文を噛み砕き、依頼者が理解しやすいように説明してくれる弁護士なら安心して任せられるでしょう。

しかし、依頼者に配慮せず、一方的に話を進める弁護士だと、信頼して事件を任せるのは難しいですよね。

このような場合も、まずは弁護士とのコミュニケーションを深めることが大切です。

「〇〇に対して十分な説明がない」「状況がつかめない」「こちらの要望を聞いてほしい」など、正直に気持ちを伝えれば改善される可能性もあります。

話し合っても解決しない場合は弁護士を変えることも検討する

話し合いを行っても改善されない場合は弁護士を変えるのも選択肢の一つです。

依頼した弁護士を変えると経済的な負担が増えますが、弁護士を変更せず、納得のいかない結果になるくらいなら弁護士を変えたほうが良いでしょう。

離婚弁護士を途中で変えることはできる

一度依頼した弁護士は変更することが可能性です。

話し合っても改善が見られなかったり、態度が悪く、弁護士と建設的に話し合うことが困難な場合は弁護士を変えることをおすすめします。

離婚弁護士を変更すると支払った費用は返金されるのか

離婚弁護士を変更すると支払った費用は返金されるのか

弁護士に事件を依頼すると弁護士費用が発生します。弁護士を変える際、すでに支払った費用は返金されるのでしょうか。以下で詳しく見ていきます。

原則として着手金は返金されない

着手金とは弁護士に事件を依頼する際に発生する費用です。着手金は結果の如何を問わず発生するため、弁護士を変更したとしても着手金が返金されることはありません。

着手金を分割払いしていた場合

着手金は一括払いが基本ですが、分割払いに対応している法律事務所もあります。では、分割払いで着手金を支払っている場合、未払い分についてはどう扱われるのでしょうか。

着手金を分割払いで支払う場合、弁護士を変える際に着手金を全額支払うケースもありますが、未払い分については支払い不要となるケースもあるため一概には言えません。

着手金の考え方については弁護士次第になります。弁護士と契約する際、解約時の着手金の扱いについてもしっかり確認しておきましょう。

報酬金など一部費用を請求されることもある

弁護士に事件を依頼する際、委任契約を締結します。委任契約書には解約時の弁護士報酬についてどのように清算するか記載することになっています。

事件を委任してからある程度弁護士が業務を進めている場合、解約時に業務を行った部分に対して報酬金を支払うケースもあります。

ただし、解約するまでの間に弁護士が行った業務の対価がいくらになるかは判断が難しいため、報酬金の支払いについてはケースバイケースとなります。

なお、交通費や印紙代など、事件解決のために弁護士が支出した経費については依頼者が支払う必要があります。

離婚弁護士に変更を切り出すタイミング

弁護士を変える場合、契約している弁護士を解約してから、新しい弁護士と契約を結ぶことが重要です。

新しい弁護士と契約してから契約中の弁護士を解約してしまうとトラブルを招く可能性があります。

離婚の弁護士選びで失敗しないポイント

契約している弁護士を変えることは可能です。しかし、弁護士を変えると経済的負担が増えるだけでなく、新たに弁護士を探す必要があるため時間や労力がかかってしまいます。

このようなことを防ぐためにも、最初に依頼する弁護士は慎重に選ぶ必要があります。離婚問題で弁護士を選ぶ際は以下の点に注意することが大切です。

  • 離婚・男女問題を多く扱っていること
  • 離婚・男女問題の解決実績が豊富であること
  • 弁護士費用の説明が明確であること
  • コミュニケーションが取りやすいこと

家事事件や一般民事事件を多く扱っている弁護士や法律事務所であれば、離婚や男女問題を多く扱っていると判断することができます。

また、解決実績については、法律事務所のウェブサイトや弁護士のポータルサイトなどで確認できることもあります。

依頼者に対する説明が明確であるか、コミュニケーションが取りやすいかどうかは実際に会って話してみなければわかりません。

依頼する前に相談に行き、弁護士費用や離婚問題の解決実績などについて質問してみると良いでしょう。

離婚は弁護士費用の計算がわかりにくいため、弁護士費用についてわかりやすく説明してくれる弁護士は離婚問題に長けていると言えます。

まとめ

離婚問題で依頼した弁護士を変えることは可能です。しかし、「合わないから」といって何度も弁護士を変えると時間的にも経済的にも負担が増えてしまいます。

離婚問題で弁護士に依頼する際は慎重に選ぶことが重要です。

当サイト「離婚弁護士相談リンク」は離婚問題に強い弁護士のポータルサイトです。当サイトは「初回相談料無料」の弁護士も多く掲載しています。

気になった弁護士が見付かったら、いくつか相談してから依頼する弁護士を決めるのも良いでしょう。

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