離婚体験談|経験者が語る離婚の実態と後悔しないために知るべきこと
結婚している夫婦なら一度や二度は「離婚」を考えたことがあるのではないでしょうか。
離婚を考えるきっかけは夫婦によって違います。不倫やDVなど原因がはっきりしたものから、「性格の不一致」「価値観の違い」とった曖昧なものまで千差万別です。
実際に離婚した夫婦はどんな理由で離婚し、どんな結末を迎えたのでしょうか。
この記事では、経験者の離婚体験談を踏まえ、離婚を切り出す前に考えるべきことや後悔しないための対処法について解説します。
- 目次
離婚を切り出す前に考えるべきこと
離婚が頭をよぎったら、相手に切り出す前に考えておくことがあります。
- 財産分与
- 離婚後の住環境
- 親権はどちらが持つか ※未成年の子供がいる場合
- 養育費 ※未成年の子供がいる場合 など
このほか、不倫やDVなど夫婦のどちらか一方に離婚原因がある場合は慰謝料を請求できることもあります。別居するなら婚姻費用についても話し合う必要があります。
離婚前に何を考えておくべきかというのは各家庭によって異なります。詳しくは弁護士に相談してください。
離婚を決意したら弁護士に依頼すべき
夫婦が合意できれば弁護士に依頼しなくても離婚できます。しかし、話し合いがこじれ、揉めごとに発展するケースも多々あります。
有利かつスムーズに離婚を進めたいなら弁護士に依頼することを検討しましょう。弁護士に離婚を依頼すると以下のようなメリットがあります。
有利な条件で離婚しやすくなる
離婚は決めなければならないことがたくさんあります。しかし、何をどう決めておくべきかをすべて把握している人はそれほど多くありません。
離婚を切り出す前に弁護士に依頼することで、有利な条件で離婚するには何を準備すべきか、どのようなことを主張すべきかなど、アドバイスしてもらえます。
精神的な負担を軽減できる
離婚は相手方との交渉が基本です。しかし、配偶者と離婚の話し合いをするとなると、精神的な負担が大きくなります。
また、DVやモラハラ被害を受けている場合はまともな話し合いができず、被害がエスカレートすることもあります。
弁護士に依頼すれば、相手方との交渉を弁護士が代行してくれますので、精神的な負担を軽減できます。
面倒な手続きを代行してもらえる
相手との話し合いが決裂した場合、調停や裁判に進むこともあります。調停や裁判はいずれも裁判所による手続きです。申し立てや訴訟の提起には法的な手続きが必要です。
弁護士に依頼すれば裁判所とのやり取りや手続きなどを代行してもらえるため、手間を省くことができます。
調停や裁判に進むと、長期化するケースもめずらしくありません。
弁護士に依頼することで、どのような証拠を集めるべきかが明確になりますし、ポイントを押さえた主張ができるため、長期化を避けることができます。
また、裁判に進んだ場合、依頼者に代わって弁護士が裁判に出廷することもできるため、負担を軽減できます。ただし、本人尋問の際は当事者の出廷が必要になります。
経験者が語る離婚体験談
離婚問題を弁護士に依頼するメリットについて説明しました。
しかし、「わざわざ弁護士に依頼しなくても大丈夫」と思う人もいるでしょう。実際の離婚経験者の体験談を紹介しながら説明します。
夫の金銭トラブルが原因で離婚した事例
これは、相手方(夫)がギャンブルで借金をしたうえ、他人のものに手をつけて警察沙汰になったことが原因で離婚した事例です。
妻が相手方の借金を肩代わりしたものの、借金は減らなかったそうです。
本事例では法テラスの弁護士に相談し、ある程度の知識を得たとのことで弁護士への依頼はしなかったようです。
大前提として借金癖のある人を立ち直らせるためには、借金の肩代わりをしないのが原則です。
周りが肩代わりをすることで、「誰かが返してくれる」と考えてしまい、立ち直ることができなくなります。
財産分与についての記載はありませんが、相手方がギャンブルで作った借金は財産分与の対象から外れます。
もし、通常どおり財産分与を行っていたのであれば、弁護士が入ることで妻が肩代わりした金額について離婚時に調整できた可能性があります。
離婚届へサインしてしまった結果、不利な条件で離婚した事例
これは、明確な離婚理由がないにも関わらず相手方(妻)から離婚を切り出された事例です。
夫が渋々離婚届にサインをした結果、話し合いが不十分にも関わらず離婚届を提出されてしまったそうです。
離婚届にサインをしても不受理申出書を役所へ提出しておけば、離婚届は受理されません。
また、弁護士に交渉を依頼すれば、当事者同士で話し合うよりも納得のいく結果に近づけられた可能性があります。
義実家との関係に疲弊し、親権を獲得できなかった事例
これは、義実家との関係に疲弊して離婚を決意したにも関わらず、親権を獲得できなかった事例です。
義両親だけでなく妻からも責められると、精神的に追い詰められてしまうのも当然です。
言葉だけでなく、束縛したり、存在を否定するような態度があればモラハラと求められる可能性があります。
モラハラが認められるような場合は別居をすることがおすすめです。
本事例では夫が疲弊してしまい、冷静な判断ができなくなっていた可能性もあります。別居し、弁護士に入ってもらうことで有利に離婚を進められた可能性があります。
夫は親権獲得を希望していたようですので、別居時には子供を連れていくことが有利に働きます。
子供を連れて別居する際、「連れ去った」とみなされ、揉めごとに発展することがあります。
弁護士に相談しながら行動することでトラブルを回避しながら、有利な条件で離婚できる可能性が高まります。
そのほかの離婚体験談はこちら
まとめ
離婚経験者の体験談を見ると、「弁護士に依頼していればもっと有利に離婚できたかもしれない」というポイントが見受けられます。
「離婚したい」と思ったら、相手に切り出す前に弁護士に相談・依頼しましょう。
当サイト「離婚弁護士相談リンク」は離婚問題に強い弁護士を多数掲載しています。ぜひお役立てください。
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