社内不倫の代償は大きい!リスクを抑える不倫の終わらせ方と対処法。
社内不倫は、不倫という不法行為に加え性的な要素を持ち込むべきではない職場が舞台になるので、発覚すると大きな代償を支払うことになります。
その代償は軽い順から「信用失墜→異動→左遷→出世の中断→解雇」となるでしょう。いずれもビジネスパーソンとしては致命傷になります。
また、不倫の結果、配偶者と離婚し、慰謝料請求された場合などは、会社にいづらくなり自己都合退職せざるを得ない場合もあります。
社内不倫を反省し、解消を望むのであれば、トラブルに発展する前に弁護士の力を借りることをおすすめします。社内不倫は法律問題やお金が絡むので、自分で後始末をつけにくいからです。
- 目次
社内不倫をしている人はどのくらいいるの?
社内不倫をしている人は何人ぐらいいるのでしょうか。社内不倫をしている人を数えた調査はないのですが、参考になる調査がありますのでそれを紹介します。
民間企業による調査ではありますが、傾向はつかむことができます。大雑把に「少なくとも社内の10%ぐらいは社内不倫している」ととらえることができそうです。
参考:ストレスフリーnavi.「浮気経験率〇〇%という実態。女性の不倫は40代がピークだった!」
社内不倫がバレるきっかけとは
社内不倫が発覚するきっかけとしては、次のようなものが考えられます。
ひとつずつ見ていきましょう。
不倫相手の密告
社内不倫している2人の利害が一致しているときであれば密告はおきません。
男性も女性も「性欲を満たされればよい。互いの家庭には干渉しない」という考えを持っていれば両者とも「黙っておこう」と考えるからです。
しかし「社内での地位が確立している男性社員と中年女性社員」や「業績がよくない男性社員と若く魅力的で社内評価が高まっている女性社員」といったように不倫関係の男女の間に有利・不利があると「裏切り」が発生しやすいのです。
現場を押さえられる
不倫関係が長引くと、慣れてしまって油断したり、より大胆に活動したいという欲求が起きたりします。それで2人の危機意識が緩み、人目に付く場所に平気に出かけてしまうようになります。
の、いずれか1人に現場を目撃されれば一瞬で噂は広まります。
配偶者の直感
不倫は配偶者の直感で発覚することもあります。直感といえば女の直感をイメージする人が多いと思いますが、男の直感もかなり威力があります。
異性の異変は勘づかれやすいのです。
不倫をしている男性は証拠を隠そうとします。しかしその妻は夫の態度に注目します。証拠隠しに集中している男性は、態度にまで注意がいかず妻に異変を感じ取られてしまいます。
不倫をしている女性は感情を隠そうとしますが、それがかえって感情の変化になってしまいます。具体的には、不倫をしている女性は自分の夫に過度に優しくなったり過度に冷たくなったりします。
不倫されている夫は「おかしい」と感じるようになります。
不倫している人は平常心を保つことができず、配偶者の直感を鋭くさせてしまうのです。
職場の同僚たちの注意深い観察
職場の同僚たちは、社内不倫の噂が持ち上がると、その対象者を注意深く観察するようになります。不倫の2人が3秒間アイコンタクトしただけでも誰かがそれに気がつくでしょう。
ましてやプロジェクトメンバーの間で不倫関係が成立してしまったら、他のメンバーは「空気感」だけで異変を感じ取るでしょう。
SNSでの不用意な投稿
不倫をしている人がSNSをしている場合、そこから発覚することもあります。
匿名で投稿していても、趣味のことしか投稿していなくても、SNS投稿はいつか会社の同僚や家族、友人、知人に見つかります。
なぜかというと人は意外に自分のことを他人にしゃべってしまうからです。他人にしゃべったキーワードはそのまま検索用語になり、SNS投稿にたどりついてしまうのです。
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社内不倫がバレることによるリスクとは
- 社内不倫が発覚すると、次のような「実害」が生じます。
-
- 信用失墜
- 異動
- 左遷
- 出世の中断
- 離婚
- 慰謝料
- 自己都合退職
- 解雇
社内不倫の実害は、この順に拡大していきます。信用失墜程度で収まればいいのですが、異動させられることになると、噂は一気に社内を駆け巡るでしょう。
ましてやその異動に左遷の要素が含まれたら、そこから復帰することはとても苦労することになるでしょう。
これまで同期一緒に昇進してきたのに、次の昇格タイミングで1人だけ取り残されるかもしれません。また、プライベートでも離婚や慰謝料請求の話が持ち上がるかもしれません。
慰謝料は、配偶者、不倫相手、不倫相手のパートナーから求められる可能性があります。不倫が泥沼化すると、不倫相手から慰謝料を求められることもあるのです。
ここまで騒ぎが大きくなると社内にいにくくなるので、自己都合退職に追い込まれるかもしれません。
社内不倫で解雇になるケースはまれですが、不倫は民法上の不法行為なので会社は社内不倫を理由に解雇できないわけではありません。
次のような条件が重なれば解雇が労働基準監督署に認められるかもしれません。
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リスクを回避する社内不倫の終わらせ方と対処法
社内不倫が発覚しそうになったとき、どのように関係を解消したらいいのでしょうか。また、社内不倫が発覚したとき被害を広げないためには、どのように対処したらよいのでしょうか。
離婚や労働問題に強い弁護士に相談することが理想ですが、いきなり弁護士に頼むことに抵抗がある方は次の方法を試してみてはいかがでしょうか。
不倫相手に解消を申し入れる
不倫相手を想う気持ちより社内での立場や社会的地位を守りたい気持ちのほうが上回ったら、関係を解消しましょう。まずは不倫相手にしっかりと「終わらせよう」と伝えましょう。
不倫は男女双方に非がありますが、解消を先に持ち出したほうが不利になる傾向があります。
そのため、社内不倫を終わらせようと考えている人は、断固たる姿勢を維持しつつも相手に丁寧かつ誠意をもって対応したほうがいいでしょう。
もし不倫相手が「不倫関係を関係者に伝える」と言ってきたら、説得しようとしたり報復したりしないほうが無難です。
「口外するのであればしてもかまわない」と伝え、そのうえで自分から関係者に告白し、自分の不貞を謝罪しましょう。
「不倫関係を関係者に伝える」と逆上している相手に、事を荒立てないようお願いしてもうまくいきません。
不倫という「悪いこと」をしてしまった以上、実害は避けられません。できることは被害を最小限に抑えることです。取り繕うより早めに罰を受けて復帰を狙ったほうが賢いといえるでしょう。
もし関係解消を申し込んだときに不倫相手が慰謝料を要求してきたらそれに応じましょう。そのときは弁護士を依頼し、金銭を渡すときに弁護士に同席してもらいましょう。
金銭で解決するときは「一発解決」を目指したほうがいいからです。不倫している2人だけで金銭の授受をしてしまうと、あとからトラブルが再燃する可能性があります。
上司に報告して処分を甘受する
社内不倫の相手が関係解消に応じなかったら、上司に報告し謝罪しましょう。まだ社内不倫が発覚していない段階でも、上司に報告し早めに処分を受けてしまったほうがいいでしょう。
上司も、部下の社内不倫が発覚すると監督不行き届きとして社内で不利な立場に立たされます。そのためまだ社内で騒ぎになっていなければ、穏便に処理しようとするでしょう。
もし社内不倫が発覚して上司から事情を聴かれたら、隠さず話して処分を甘受したほうがいいでしょう。
ここで言い訳したり不倫相手と非難合戦を展開したりすると、調査が長引き自分の仕事だけでなく会社に迷惑をかけることになります。
処罰がくだされても潔く受け入れれば、いつか復活のチャンスが巡ってくるかもしれません。
配偶者に謝罪して許しを請う
社内不倫を解消し社内の処分が確定したら、配偶者に謝罪して許してもらったほうがいいでしょう。
不自然な人事異動が起きたにも関わらず配偶者に報告しなかったり、嘘の報告をしたりすると、配偶者が会社の人に探りを入れるかもしれません。
社内不倫に加えて「隠す」ことまでしたら、配偶者は離婚や別居を検討するかもしれません。社内不倫をした人の配偶者が許しているかどうかは、社内の評判に大きく影響します。
社内不倫したことを反省し、配偶者に離婚されたくないと考えるのであれば、誠実に謝罪して離婚回避に努めたほうがいいのです。
「社内不倫した結果、配偶者から離婚をつきつけられた人」と「社内不倫したけど配偶者に許してもらって離婚しなかった人」では、会社の同僚の印象がまったく違います。
まとめ
社内不倫は夫婦関係や慰謝料、社内処遇など複数の法律問題の火種になりえます。また社内不倫の後始末は「お金が絡む」ことは珍しくありません。 傷が深くなる前に弁護士に相談することが理想です。
不倫相手が感情的になっていても、弁護士が間に入るだけで穏便に話が進むことがあります。弁護士を頼むなら、早めがいいでしょう。
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