ダブル不倫(W不倫)とは|ハマる人の心理と結末
最近、耳にすることが多い「ダブル不倫」。テレビドラマで取り上げられ、話題になることが増えました。
しかし、ダブル不倫と通常の不倫は何が違うのか知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではダブル不倫は普通の不倫と何が違うのか、なぜダブル不倫にハマるのかについて解説します。
- 目次
ダブル不倫とは
ダブル不倫とは、既婚者同士で行う不倫のことを言います。「昼顔」などダブル不倫を題材としたドラマがヒットしたため、認知している方も多いでしょう。
ダブル不倫は一般的な不倫と何が違うのか
不倫とは配偶者以外の異性と肉体関係を持つことを言います。
一般的に不倫といえば、既婚者と独身者によるものとイメージされがちですが、ダブル不倫も不倫の一種ということです。
ダブル不倫が始まるきっかけとは
ダブル不倫が始まるきっかけにはどのようなものがあるのでしょうか。代表的なものを紹介します。
社内不倫
ダブル不倫に限らず、不倫のきっかけで最も多いと言われるのが社内不倫です。
人間は、ある特定の対象に何度も繰り返し接触するとその対象に対して親しみや好意を抱くようになると言われています。これを単純接触効果と言います。
同じ職場の人とは基本的に毎日会いますし、顔を合わせる時間が配偶者より長いこともあります。そのため、自然と恋愛関係に発展するケースが多いようです。
同窓会や飲み会
同窓会や飲み会は非日常を味わえる機会の一つです。
特に同窓会は、昔好きだった人や元カレ(元カノ)と再会することもあり、お酒の力も相まって不倫関係に発展することがあるようです。
妻の里帰り出産中
ダブル不倫に限らず、妻の妊娠中に夫が不倫に走るケースも少なくありません。特に里帰り出産中の場合、寂しさや解放感から不倫をすることがあるようです。
ダブル不倫にハマりやすい人の特徴とは
ダブル不倫にハマりやすい人の特徴には以下のようなものがあります。配偶者に当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
今の生活に不満を感じている
ダブル不倫は結婚生活では感じることのできないスリルや非日常を味わえます。そのため、今の生活に不満やストレスを感じ、現実逃避するためにダブル不倫に走ることがあります。
もちろん、独身者との不倫でも非日常やスリルを味わえますが、後腐れのない関係を続けるには既婚者同士のほうが何かと都合が良いわけです。
寂しがり屋
「妻が育児や家事に忙しくかまってくれない」「出張が多く、なかなか顔を合わせる機会がない」
結婚していても孤独や寂しさを感じることもあります。
もちろん、どんな状況であっても夫婦は相手を思いやり、協力すべきではあります。しかし、自分を受け入れ、寂しさを癒してくれる人が現れるとのめり込むことがあるようです。
意志が弱く流されやすい
意志が弱く、流されやすい人は自分の意見を主張したり、誘いを断ることが苦手です。
頭では「不倫をしてはいけない」とわかっているにも関わらず、誘いを断れずにずるずると不倫にハマってしまうのです。
性欲が強い
配偶者とのセックスに不満がある、または性欲が強すぎるという場合は欲求を満たすために不倫に走るケースがあります。
不倫相手が同じく欲求不満の既婚者なら利害関係が一致するため都合が良いわけです。互いの性的欲求が強ければ強いほど、快楽に溺れのめり込んでいきます。
ダブル不倫にハマる人の心理
ダブル不倫にハマる人にはどのような心理があるのでしょうか。詳しく見ていきます。
スリルや刺激がほしい
ダブル不倫に限らず、不倫には「禁断の恋」「二人だけの秘密」「周りにバレたらまずい」というスリルや刺激があります。
もちろん、不倫は不法行為ですから別のところに刺激を求めれば良いわけです。しかし、不倫で得られる刺激はほかにはない魅力があるのかもしれません。
後腐れがない
ダブル不倫は既婚者同士の不倫です。そのため、「互いの家庭を壊さない」というルールのもと、割り切った関係を維持することができます。
割り切った関係ですので、関係を終わらせる際にも後腐れがなく、面倒なことにはなりにくいわけです。
現実逃避ができる
結婚すると家庭のなかで「夫(妻)」「父(母)」といった役割が生まれます。しかし、仕事や家庭での役割を忘れ、欲望のままに行動したいと思うこともあるでしょう。
「会社で溜まったストレスを家で吐き出したくても、家では発散できない」「夫(妻)は自分のことを異性として見てくれない」
そんなとき、自分を癒し、一人の女性(男性)として見てくれる相手がいれば現実逃避をしたくなるのかもしれません。
ダブル不倫のリスク
いくら「割り切った関係」と言っても、それは当事者同士の言い分にすぎません。周りから見れば、ほかの不倫と変わりはなく、配偶者を裏切る行為に相違ありません。
ダブル不倫にはどのようなリスクがあるのでしょうか。
家庭が崩壊し離婚する
ダブル不倫に限らず、不倫は配偶者に対する裏切り行為です。信頼関係が失われることで家庭が崩壊し、離婚を求められる可能性もあります。
高額な慰謝料を請求される
一般的な不倫の場合、被害者は既婚者側の配偶者ただ一人です。しかし、ダブル不倫は相手の配偶者だけでなく、自分の配偶者も被害者になります。
つまり、被害者二人から慰謝料を請求される可能性があるのです。
社会的な信用を失う
ダブル不倫は家族や配偶者だけでなく、職場や親戚の信用も失います。特に社内不倫の場合は、配置換えや異動となり、昇進や昇給に影響がおよぶケースもあります。
退職を余儀なくされる可能性がある
配置換えや異動がなかったとしても、ダブル不倫をした噂は職場中に知れ渡ります。そのため、会社に居づらくなり退職を余儀なくされることもあります。
ダブル不倫の結末とは
ダブル不倫はどのような結末を迎えるのでしょうか。
罪悪感や不毛さに気づいて別れる
ダブル不倫はあくまで寂しさを癒したり、欲求を満たす目的で行います。離婚する気もなければ相手の家庭を壊す気もありません。
ある程度楽しんだら飽きてしまい、不倫関係を続けることを不毛に感じて元の生活に戻るというのが最も多い結末です。
配偶者にバレる
ダブル不倫は被害者が二人います。そのため、関係性がバレるリスクも通常の不倫の二倍になります。
不倫がバレない場合であっても、配偶者に不倫を疑われた時点で不倫関係を終わらせるケースも多いです。
噂になって別れる
特に社内不倫の場合は職場で噂になることがあります。噂が広がると会社に居づらくなり、別れるケースが多いです。
自然消滅
ダブル不倫は寂しさを癒し、欲求を満たすことが目的です。時間を作ってまで関係性を続けようとするものではありません。
そのため、仕事が忙しくなったり、転勤や家庭の事情などの理由で連絡が減り、自然消滅することもあります。
相手の浮気で別れる
ダブル不倫をする人は浮気性であることも少なくありません。別の相手が現れることで自分が捨てられることもあるのです。
ダブル不倫の終わらせ方
ダブル不倫とはいえ、不倫は不倫です。早い段階で清算しなければ、リスクが大きくなる一方です。では、ダブル不倫を上手に終わらせるにはどうすれば良いのでしょうか。
素直に「別れたい」と言う
最もシンプルな方法は、素直に「別れたい」と相手に伝えることです。
もちろん、相手がすぐに受け入れてくれるとは限りません。このような場合は、「ダブル不倫にはどのようなリスクがあるのか」をしっかり説明しましょう。
不倫相手に対する気持ちがなくなったのであれば、そのこともしっかり伝えます。
それでも相手が関係解消に応じない場合は、後述する「連絡を絶つ」「『不倫がバレた』と言う」方法も検討しましょう。
連絡を絶つ
円満に別れたいなら不倫相手との連絡を絶ち、自然消滅を狙うのも良いでしょう。
通常の不倫であれば、「なぜ勝手に電話番号を変えたの?」「どうして連絡を返してくれないの?」と言ってくるかもしれません。
しかし、ダブル不倫であれば、それほど追い詰めてくる可能性は少ないでしょう。
「不倫が家族にバレた」と言う
「不倫が家族にバレた」と言うのも良いでしょう。 ダブル不倫は自分や相手の家族を壊さないことを前提にしています。
そのため、家族や配偶者に不倫がバレることがあれば不倫関係を続けられないと考えるはずです。
このとき、実際に家族にバレたかどうかは問いません。嘘も方便と考えましょう。
ダブル不倫では誰が誰に慰謝料請求できるのか
ダブル不倫の場合、以下の二人から慰謝料を請求される可能性があります。
- 自分の配偶者
- 不倫相手の配偶者
例えば、A夫妻(A介とA美)のA美とB夫妻(B介とB美)のB介がダブル不倫をしたと仮定します。A美はA介とB美から、B介はA介とB美から慰謝料請求される可能性があるのです。
慰謝料請求する人が複数存在することで慰謝料請求自体に意味がなくなる場合があります。例えば、以下のようなケースでは慰謝料請求で利益が得られないことがあります。
- 両夫婦ともに離婚しない
- 自分たちの夫婦だけが離婚しない
- 両夫婦ともに離婚する
- 被害者が二人とも不倫の事実を知っている
上記のケースはいずれも不倫相手の配偶者から慰謝料請求される可能性があるため、慰謝料請求による利益がなくなってしまう可能性が高いのです。
ダブル不倫の慰謝料請求は弁護士に相談
前述のとおり、ダブル不倫では慰謝料請求自体に意味がないことが多くなります。しかし、被害者が自分だけという場合は慰謝料請求に意味があります。
ただし、自分だけが慰謝料請求するためには、不倫相手の配偶者(もう一人の被害者)に不倫の事実を知られないようにする必要があります。
そのため、慰謝料請求を行う場合は事前準備が非常に重要になります。また、慰謝料請求をする場合は不倫があった事実を立証する証拠も必要になります。
このように、ダブル不倫で慰謝料請求をする場合は高度な専門知識やテクニックが必要になります。慰謝料を請求する際は事前に弁護士と相談しながら進めていくことが重要です。
まとめ
ダブル不倫のきっかけと終わらせ方について解説しました。
「割り切った関係」とはいえ、ダブル不倫は不倫であることに違いはありません。現在ダブル不倫中という人はリスクを知り、不倫関係の解消を図りましょう。
また、配偶者のダブル不倫で悩んでいる方は、弁護士と相談しながら対処することをおすすめします。
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