不倫の慰謝料の高額事例|相場より高額な慰謝料を請求できるケースとは

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弁護士監修
不倫の慰謝料の高額事例|相場より高額な慰謝料を請求できるケースとは

不倫をされたら配偶者や不倫相手に慰謝料を請求できます。芸能人の不倫や離婚では「数億円の慰謝料が支払われた」というニュースを耳にすることもあるでしょう。

では、一般人の場合はどのくらいまで高額な慰謝料を請求できるのでしょうか。この記事では、不倫の慰謝料が高額になるケースにはどのようなものがあるかについて、3つの事例を踏まえて紹介します。

目次
  1. 不倫の慰謝料の相場とは
  2. 不倫の慰謝料が高額となった事例
    1. 婚姻期間が長期間であったケース
    2. 不倫発覚後の有責配偶者の態度が悪質だったケース
    3. 不倫相手との間に子供ができたケース
  3. 相場より高額な不倫の慰謝料を請求するには
    1. 慰謝料請求に有効な証拠を集める
    2. 不倫の慰謝料請求に強い弁護士に依頼する
  4. まとめ

☝この記事の内容を動画でも解説しています

不倫の慰謝料の相場とは

不倫の慰謝料は金額に基準があるわけではなく、夫婦が合意できればいくらでもかまいません

ただし、実際は50~300万円(離婚を伴う場合は100~300万円)が相場となっており、個別の事情を踏まえて金額が決まることになります。なお、不倫の慰謝料の増額事由には以下のようなものがあります。

  • 婚姻期間の長さ
  • 収入・資産
  • 不倫までの婚姻期間の長さ
  • 不倫の悪質性(頻度や期間など)
  • 不倫相手との間の子供の有無
  • 約束の反故 など

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不倫の慰謝料が高額となった事例

実際に不倫の慰謝料が相場より高額となった事例を3つ紹介します。

婚姻期間が長期間であったケース

一般的に、夫婦の婚姻期間が長ければ長いほど不倫によるダメージが大きいと考えます。そのため、婚姻期間が長い場合は慰謝料が高額になる傾向があります

婚姻期間が長いことによって高額な慰謝料が認められた事例には以下のようなものがあります。

仙台地裁平成13年3月22日

婚姻期間が33年以上におよんでいることなど本件に現れた諸事情を総合すると夫が妻に支払うべき離婚慰謝料は500万円が相当である

上記は33年以上と婚姻期間が長期間であることを考慮し、不倫をした夫に対して500万円の慰謝料を命じた事例です。

前述のとおり、慰謝料は婚姻期間以外の要素も考慮して総合的に判断されるため、婚姻期間が33年以上だからといって必ずしも500万円以上の慰謝料が認められるとは限りません。

不倫発覚後の有責配偶者の態度が悪質だったケース

慰謝料は約束の反故や不倫に悪質性があった場合も増額する傾向があります。有責配偶者の悪質性や約束の反故によって慰謝料が高額となった事例には以下のようなものがあります。

東京地裁平成14年11月18日

調停の席上における不貞関係終始の約束を破ったこと、復活後の不貞期間その他の諸事情を勘案して…離婚慰謝料は500万円と認めるのが相当

上記は調停で「二度と不倫をしない」と約束にしたにも関わらず、調停段階での約束を破って同じ相手と不倫を続けた事例です。

しかも、入院中の夫を妻が介抱していたにも関わらず、退院後に不倫をして妻を裏切ったことが悪質な態度として評価されました。これらの要素を踏まえ、裁判所は500万円という高額な慰謝料を言い渡しました。

不倫相手との間に子供ができたケース

有責配偶者と不倫相手との間に子供ができた場合も慰謝料が増額傾向にあります。不倫相手と配偶者の間に子供ができたことで慰謝料が高額となった事例には以下のようなものがあります。

東京地裁平成15年9月8日

夫に愛人がいて、しかも、自分の子供とほぼ同じ時期に子供が誕生していることを知らされた原告の衝撃は、計り知れない…精神的苦痛を慰藉するには、450万円をもって相当

上記は夫と不倫相手との間に子供が生まれただけでなく、生まれた時期や妻が知ったタイミングも考慮し、裁判所は450万円という高額な慰謝料を認めました

相場より高額な不倫の慰謝料を請求するには

相場より高額な不倫の慰謝料を請求するにはどうすれば良いのでしょうか。以下で詳しく見ていきます。

慰謝料請求に有効な証拠を集める

不倫の慰謝料を請求するには不貞行為を立証できる証拠を収集することが大切です。反対に、証拠がなければ慰謝料を請求しても応じてもらえない可能性があります。

不貞行為があったことを立証するには以下のようなものが有効です。

  • 配偶者と不倫相手が二人でラブホテルに出入りする写真
  • 一人暮らしの不倫相手の自宅に配偶者が出入りする写真
  • ラボホテルの部屋で配偶者と不倫相手が二人で映った写真
  • 不貞行為を認める音声 など

不倫の慰謝料請求に強い弁護士に依頼する

不倫の慰謝料を請求するなら不倫や慰謝料請求に強い弁護士に依頼するのも有効です。

前述のとおり、不倫の慰謝料を請求するには不貞行為を立証できる証拠が必要です。しかし、どのような証拠が有効なのかを素人が判断するのが困難です。

不倫や慰謝料請求に強い弁護士なら、どのような証拠を収集すれば良いか熟知していますし、増額事由を踏まえて相手と論理的に交渉ができるため、不倫の慰謝料が増額できる可能性が高くなります

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まとめ

不倫の慰謝料の増額事例について解説しました。

不倫の慰謝料には増額事由があります。不倫や慰謝料に強い弁護士なら慰謝料の増額事由など法的な知識が豊富ですので、安心して任せることができます。

当サイト「離婚弁護士相談リンク」は不倫や慰謝料請求に強い弁護士を多数掲載しています。ぜひお役立てください。

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