不倫の代償|不倫(浮気)で失う7つのものとは

「ほんの出来心で…」「ただの火遊び」などと言いますが、不倫をすれば大きな代償をともないます。欲望のおもむくまま快楽に溺れてしまうと、後悔してもしきれないほど多くのものを失います。
この記事では不倫の代償にはどのようなものがあるのか解説します。
- 目次
不倫の代償
不倫の代償と言われるものには以下のようなものがあります。
離婚する
配偶者に不倫をされたら誰だって傷つきます。
不倫は裁判で認められる離婚理由の一つですから、離婚を請求されると認められる可能性が高くなります。
子供がいる場合、離婚時に親権を獲得できなければ子供と別れて暮らさなければなりません。
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家庭が崩壊する
離婚を免れたとしても、家庭の崩壊を避けることはできません。夫婦の間に生まれた溝は一生埋まらない可能性もあります。
離婚を回避して一緒に暮らすことができたとしても、夫婦の間に漂う空気は重く、会話らしい会話もなくなり、ついには自分の居場所もなくなってしまいます。
慰謝料を払う
不倫が認められれば、慰謝料を請求される可能性があります。不倫の慰謝料は夫婦関係や不倫の悪質性などによって金額が変わります。不倫の慰謝料相場については後述します。
金銭的な損失がある
子供がいる場合、不倫を理由に離婚するとどちらか一方が親権を持つことになります。このとき、親権を持たない親は親権者に対して養育費を支払う必要があります。
特に専業主婦の場合、夫と離婚することで経済的なサポートを受けられなくなってしまいます。
離婚後、十分な収入を得られる職に就ければ良いのですが、ブランクが長かったり、子育てと両立しなければならない場合は難しいケースが多いです。
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社会的な信用を失う
不倫をしたことが勤務先にばれた場合、異動や降格などの判断がくだされることがあります。
また、「不倫をした人」「信用できない人」というイメージが刻まれることで、会社に居づらくなり、退職を余儀なくされるケースもあります。
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親戚や友人からの信用を失う
家族や勤務先だけでなく、親戚や友人などの信用を失うこともあります。信用を失うことで友人と疎遠になったり、親戚から白い目で見られ、距離を置かれることもあります。
罪悪感に苛まれる
不倫は身勝手な行動で、多くの人を傷つけます。慰謝料を支払い、不倫関係を解消できたとしても不倫をした事実が消えることはありません。罪悪感に苛まれながら生きていくことになります。
不倫の慰謝料はいくら必要か
前述のとおり、不倫がばれたら慰謝料を請求される可能性があります。不倫の慰謝料はいくら必要になるのでしょうか。
不倫で慰謝料請求されるケースとは
不倫をしたからといって、必ずしも慰謝料請求されるわけではありません。不倫の慰謝料請求が認められるケースには以下のようなものがあります。
- 相手が既婚者であると知りながら肉体関係を持った ※相手が既婚者の場合
- 既婚者と不倫をしていることに気づくことができる状況にも関わらず、把握しようとせず不倫関係を続けた ※相手が既婚者の場合
- 相手が既婚者であると知っていたが、婚姻関係が破綻していると勘違いし、婚姻関係が破綻していないことに気づくことができる状況にも関わらず不倫関係を続けた
- それまで良好だった夫婦関係が不倫によって悪化した
ただし、上記のケースであっても慰謝料請求の時効が経過していたり、すでに十分な慰謝料が支払われているという場合は慰謝料請求が認められません。
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不倫の慰謝料相場
不倫の慰謝料は双方が合意できればいくらでもかまいませんが、50~300万円(離婚する場合は100~300万円)が一応の相場になります。
不倫の慰謝料の増額事由
不倫の慰謝料は以下の要素を考慮して金額が決まります。
- 離婚するかどうか
- 未成年の子供の有無
- 婚姻期間
- 不倫期間、頻度
- 年収や年齢 など
自分の場合はいくら慰謝料を請求される可能性があるのかについては弁護士にご相談ください。
不倫に気づいたときの対処法
配偶者が不倫をしていることに気づいたらどうすれば良いのでしょうか。
証拠を収集する
不倫を疑っても証拠がなければ白を切られてしまいます。まずは不倫の事実を立証できる証拠を集めましょう。
不倫の証拠を集める際は不貞行為があったことを立証できる証拠を集めることが重要です。不貞行為があったことを立証できる証拠には以下のようなものがあります。
- ラブホテルに二人で出入りする写真や動画
- ラブホテルの領収書
- そのほか肉体関係を持ったことをうかがわせる写真や動画 など
上記以外にも不倫の証拠として有効な場合があります。どのような証拠が有効かについては弁護士にお問い合わせください。
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離婚するかどうか考える
不倫の証拠を集めたら、離婚するのか、関係を修復するのかを考えましょう。
不倫されたことが明らかになると感情的になりがちです。しかし、離婚にはリスクもあります。離婚後の生活や子供のことをよく考え、どうすべきか考えましょう。
話し合う
夫婦関係を継続するのであれば、不倫関係を解消させましょう。誓約書を書かせ、不倫相手に慰謝料請求を行います。
離婚する場合は夫婦で話し合い、協議離婚の成立を図ります。話し合いで離婚が成立しない場合は調停、裁判へと進みます。
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弁護士に相談する
不倫を理由に離婚や慰謝料請求を考えたら弁護士に相談しましょう。
自分を裏切った相手や不倫相手と交渉するのは精神的にもつらいですし、感情的になってうまく交渉できないこともあります。
弁護士に依頼すれば、法的な知識を基に論理的に相手と交渉してくれるため、有利に話を進めやすくなります。
また、調停や裁判に進んだ際も面倒な手続きや裁判所とのやり取りを弁護士が代行してくれます。
特に裁判は平日日中に行われるため、仕事をしていると会社を休んだり、業務の都合をつける必要があります。
弁護士に依頼すれば裁判所への出廷も代行してくれますので、負担を大幅に軽減できます。
まとめ
不倫の代償について解説しました。 不倫は経済的な損失だけでなく、人間関係や周りからの信用など多くのものを失います。不倫をしている人は速やかに関係を解消しましょう。
また、配偶者の不倫を疑ったときは、いきなり問いただすのではなく弁護士に相談しましょう。
当サイト「離婚弁護士相談リンク」は不倫や慰謝料など離婚問題に強い弁護士を厳選して掲載しています。ぜひお役立てください。
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